インプラントを検討中の方へ

インプラントを検討中の方へ

歯を失い入れ歯が良いのかインプラントが良いのかどちらが良いのかわからないと悩んでいる患者様が多くいらっしゃいます。先日も通院中の歯科医院でインプラントを強く勧められたけど実際にどちらがいいのか相談に来られた患者様がいました。別の患者様は糸切り歯の後ろの歯を自費で根の治療と被せ物(セラミックの歯)を装着し4,5年で根が割れて抜歯に至りました。その失った部位の治療法としてブリッジは抜歯した部位の両サイドの歯を削るのでもったいないと言われインプラントを勧められた。とおっしゃっていました。(インプラントは歯を失った顎の骨に埋入する人工歯根のことです。)

そもそもなぜその歯が抜歯に至った原因は何か理解していますか?抜歯に至った原因は歯周病、虫歯、歯根破折など考えられますがそれらを引き起こす主な原因は「噛み合わせ」の可能性があります。噛み合わせの異常を解消せずにインプラントを埋入したらどうなるのでしょうか?インプラントは骨に強固に固定され全く動かないので他のご自分の歯が抜けたりする可能性があります。逆にインプラント周囲の骨が溶けてインプラントが脱落する可能性もあります。インプラントが全て悪い治療ではなく噛み合わせを考慮してインプラントを勧める歯科医院で治療することをお勧めします。噛み合わせに問題のある状態でインプラント治療をすることは危険なトラブルを起こす可能性があります。失った部位だけを診て治療しても長持ちする口腔内にはなりません。

インプラントもドイツ式入れ歯も「きちんと噛めること」が目的の治療です。

歯科医院選びは難しいですね。

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会