インプラントを選択する時に考えなければいけないこととは?

インプラントを選択する時に考えなければいけないこととは?

 

インプラントは歯を失った部位に人工歯根を植え支柱(アバットメント)をたてて被せ物をします。

インプラントは入れ歯のように取り外しの必要がない。

ご自分の歯と同じような感覚で噛める。といったメリットがあります。

一方で外科手術が必要、糖尿病、骨粗鬆症などの全身疾患によってできない場合がある。

またインプラントを植えるのに必要十分な骨がないとできない。

などのデメリットがあります。

これらのほかに

*インプラント以外の歯がだめになった時はまたインプラントを選択するしかない場合が多い。

*インプラントが壊れたら修理が困難な場合がある。

*インプラントは粘膜と強くはくっつかないためご自分の歯と比べ感染しやすい。

*高齢になり介護が必要となった時、介助者がインプラント部のケアが困難になるため十分にきれいにできない。

 認知症や脳卒中などの後遺症により口を開けることが困難になる場合も清掃が不十分になる。

*インプラントの後に入れ歯にせざるを得ないケースではインプラントの歯に入れ歯を支えるためのバネをかけます。

 そのインプラントはダメージを受けインプラントがだめになる可能性がある。

このようなこともデメリットに挙げられます。

インプラント治療を受ける場合はご自身が高齢になった時のことも含めてよく検討した方が良いでしょう。

また引っ越しや在宅介護になった時にインプラントのメーカー、種類などの情報がわかるとその時に診る歯科医師が対応しやすいので大切にインプラント製品の情報を記載し保管しましょう。

 

 

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会