口腔がんにならないようにするには

口腔がんにならないようにするには

堀 ちえみさんの口腔がんの公表と復帰後のお姿をテレビで拝見し驚いた方が多くいらっしゃったと思います。

口腔がんは近年増加しており年間6000人が罹患し約3000人が死亡しています。口腔がんの中で舌がんの割合は60%と最も多いです。最大の危険因子は慢性刺激と考えられています。慢性の機械的刺激が直接的あるいは他因子と絡み合いながら発がんと深く関わっている可能性があります。

慢性の機械的刺激とは

例えば、傾斜歯、う蝕(虫歯)、不良補綴物(ぴったりフィットしていない被せ物)

不適合義歯(合ってない入れ歯)の鋭縁などによって舌、頬の粘膜などを慢性的に刺激し

潰瘍となってやがてがん化するのです。

日ごろから舌の脇や頬の粘膜をチェックするとともに合っていない被せ物や合わない入れ歯をお使いの方は早めに治療しましょう

 

上の写真のように歯が鋭利になっていると舌や頬の粘膜に慢性的な刺激が加わります。写真のケースは奥歯(上下左右)が無くて長期間、前歯だけでお食事されていたそうです。痛みが無くても早めに歯科医院を受診しましょう。

 

 

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会