歯の治療には限界があります

歯の治療には限界があります

1本の歯の治療は約6回の治療で抜歯に至ることを知っていますか?

そして約3回の治療を受けると多くの場合、歯の神経を失うこととなります。

歯の治療=治る  ではありません。「治る」には2つの意味があります。

ひとつは治った時に完全に元に戻るケースです。例えば風邪が治った時は風邪をひく前の状態になっています。

もうひとつは元に戻らないケースです。例えばけがや何かの病気で手術をして良くなったけど後遺症など何かを失っている状態です。胃がんで胃を切除したケースなどはこのケースにあたります。

歯の治療は後者の「治った」ケースです。

歯の治療をして「治った」は虫歯などの悪い部分を取り除いて人工物に置き換えているのです。

人工物に置き換える治療を繰り返すといつか限界がきて歯を抜くことになってしまうのです。

人工物である被せ物や入れ歯を何回もやり治すことなくご自分の歯とともに長期に機能するように診査診断、治療、治療後の定期検診が重要になります。またご自身での歯磨きや食生活も大切です。

ご自分の歯の寿命を延ばすために歯科医院でご自身のお口の中を虫歯や歯周病だけでなく噛み合わせも検査してもらいましょう。

 

 

      

 

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会