歯の神経ってとってよいのですか?

「歯が痛くなったら神経とれば痛くなくなるからいいでしょ。」って思っていませんか?

歯の神経は正式には「歯髄」といいます。歯髄は主に様々な刺激を脳へ伝える、歯に栄養を与えるという役割を担っています。

神経をとるといくら被せ物をしても神経のある歯と同等の強さの歯には戻りません。

神経をとった歯は枯れ木と同じで脆いので被せ物をした歯の根にヒビが入ったり割れてしまいます。ヒトの噛む力は体重以上かかります。噛み合わせが悪いと力のかかる方向も変位するため異常な力がかかります。ヒビが入った歯、割れてしまった歯は抜歯するしかないのです。虫歯が神経まで達していて保存が不可能な場合や歯の位置が異常で整えたい場合など神経をとらざるを得ない
ケースはありますがなるべく神経を残してくれる歯科医院を選びましょう。また神経をとらずに済むように毎日のブラッシング,デンタルフロスなどご自分でできるケアをして方向性の悪い歯はできれば歯列矯正で治しておきましょう。

将来ご自分の歯の寿命を延ばすために今のうちにできることをしておくと良いと思います。

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会