歯を失っても噛めれば良いと思っていませんか?

歯を失っても噛めれば良いと思っていませんか?

日常生活で呼吸することと同じくらい咀嚼することは当たり前で意識してないと思います。

突然歯の痛み噛めなくなると本当に困りますよね。改めて嚙むことは大切だと感じるはずです。

痛みとは別に奥歯が抜けてそのままの状態で過ごしている方がいらっしゃいますが困らないのでしょうか?

抜けてしまったときは不具合を感じますが時が経つと慣れてしまうんです。

歯科医師にとってはこれが一番困ります。

この患者様が入れ歯や被せ物をしたいと来院されてもすぐには治療できません。

歯が移動してしまい歯の無いところに噛み合う歯がすれすれに位置しているからです。

移動してしまった歯を削るか最悪抜歯をするかしないといけません。

そのような事になる前に治療してしまいましょう。

もうひとつ

歯の本数と認知症との関連があることをご存じですか?

高齢者の認知症の疑いがある方の残存歯は9.4本です。少ないですね。普通は28本あります。

脳の記憶を司る海馬付近、意思や思考を司る前頭葉の容積がMRIで減っていることがわかりました。

噛むことで脳が刺激されるのです。

認知症にならないようにしっかり奥歯で食べられるように歯を失っている方は早めに治療しましょう。

 

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会