歯周病が認知症を悪化させるって知ってますか?

歯周病が認知症を悪化させるって知ってますか?

お口の中の歯周病を放置しておくと歯がぐらついて思うように食事や嚥下ができなくなるのはもちろんですが認知症の悪化に大きくかかわる病気だとされています。

名古屋市立大学が公表している「歯周病で加速するアルツハイマー病分子病態と認知機能障害」によると認知症で最も多いタイプであるアルツハイマー型認知症はその原因がはっきりしていないものの動物実験において歯周病のマウスの方が認知機能の悪化が認められたことから「歯周病が悪化因子の一つである」としています。

歯を失うことも認知症の発症に関係しています。噛むと脳へ刺激が伝わります。歯を失うと噛めないので脳への刺激が減り神経伝達物質も減ります。そしてアルツハイマー型認知症の原因になりかねないというわけです。

アルツハイマー型認知症の人は健康な人よりも残っている歯の本数が少なく残存する歯が少ないほど脳の萎縮が進んでいることもわかっています。

歯が20本以上ある人はその状態を維持するように歯が無い人は入れ歯などで噛めるようにするとこの先の病気の発症の予防になります。
今、歯が無くてそのままの方はすぐに治療することをお勧めします。

 

 

 

 

     

 

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会