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ドイツ式入れ歯(部分入れ歯)
ドイツ式入れ歯(部分入れ歯)
大切な歯を失うことは何にも比較できないほど悲しいことだと思います。特に30代や40代といった若い年齢での歯の喪失は、心身ともに大きな打撃を受けることでしょう。
しかしながら、重度の歯周病や多発性のむし歯で歯を失う方は少なくありません。
入れ歯を使用することで、噛み合わせの回復を促し、口内の美しさを保ちます。
しかし、ただ入れ歯を使用するだけでは、すぐに入れ歯が外れてしまい、思うように噛めない状態が続くこともあります。
当院では患者様が歯のことで悩むことなく笑顔で快適な生活を送れるように、院長の東がマンツーマンで対応します。そして当院での治療がなるべく最後の治療となるよう、最善の治療をご提供いたします。
歯を失ってから「思いっきり笑うことができない」「好きな人、ご家族、友人とのディナー、お子さんの結婚式、何十年ぶりの同窓会での食事が楽しめない」「いつも食べたいものが食べられない」など、日常生活の些細な楽しみや大きなイベントでわくわく感が得られない方に食べることに不安がなかった頃に少しでも戻って欲しいです。
入れ歯治療によって上記のような方々を、お悩みから少しでも解放し日常生活を幸せにお過ごしいただきたいと日々治療に臨んでいます。
歯を失ったときの治療方法の選択肢は大きく分けて3つあります。
<歯を失ったときの治療の選択肢>
保険診療 |
自由診療 |
|
入れ歯 |
〇 |
〇 |
ブリッジ |
〇 |
〇 |
インプラント |
× |
〇 |
さらに入れ歯、ブリッジは保険診療と保険適用外診療(自由診療とも呼ばれます。以下自由診療と表記)に分かれます。
ご自身ではどれを選んでよいのか迷ってしまいますね。
当院の治療のゴール設定は、もちろん「きちんと噛めること」、そして「できるだけ長くご自身の歯を守りながら治療したものができるだけ長く使えるようにしていくこと」です。
患者様のご要望や口の状態、年齢などに応じて、おすすめの治療方法が異なります。例えば、インプラントが最適な選択肢であっても、健康状態や年齢、ライフスタイルによっては、入れ歯治療が適している場合もあります。
当院では、インプラント以外の選択肢として、ブリッジや部分入れ歯も提供しています。
特に、当院の部分入れ歯の場合は、残っている歯と部分入れ歯ができるだけ長く使用できるように心掛けています。トラブルが発生した場合も、最初からやり直すのではなく修理しながらご利用いただけるようにしています。
患者様のご希望をお聞きし、治療のメリット・デメリットを考慮して、最良の方法を提案させていただきます。
当院では、ドイツで開発されたテレスコープシステムによる入れ歯治療、通称「ドイツ式入れ歯」を採用しています。
ドイツ式入れ歯は、留め金を使用しない部分入れ歯であり、金具を使わずに残っている歯に密着するため、歯を長持ちさせることができます。また、清掃が容易で食べかすが入りにくく、自分の歯のように噛むことが特徴です。
ドイツ式入れ歯は二重冠(テレスコープ)を用い、従来の金具をなくすことができます。ただし、支えとなる歯を削る必要があるため、時間と費用がかかることがあります。
テレスコープシステムによる入れ歯でよく使われるものは3種類あります。 お口の状態をしっかりと検査してから、3種類のテレスコープを使い分けていきます。
コーヌスとは円錐形という意味で残った歯に直接被せる内冠と入れ歯本体に設置した外冠をはめ込んで装着する部分入れ歯です。お茶筒の蓋と胴体の原理で内冠と外冠がお茶筒のようにぴったりはまります。
残っている歯が丈夫な方にお勧めです。
入れ歯に組み込まれている開閉式の鍵(リーゲルレバーといいます)によって入れ歯を出し入れします。
鍵を開けると簡単に取り外せ鍵を閉めると入れ歯を固定します。
残っている歯が弱い方にお勧めです。
※リーゲル(Riegel)とはドイツ語で閂(かんぬき)のことでこれを維持装置として用います)
残っている歯が数本の場合に適応する入れ歯です。残っている歯に内冠、入れ歯本体に外冠をはめ込みます。
入れ歯本体は総入れ歯と同様の形で粘膜に吸着して固定します。残っている歯の負担を最小限に抑えることができ万が一歯が抜けても簡単な修理で入れ歯を使用できます。
残っている歯が少ない場合は総入れ歯の形と同じになり上顎の中央部を覆うことになります。
ここを覆わないと歯があった場所の粘膜が噛む力で吸収が早くなるのを防ぐためです。
違和感等はリハビリにより慣れてきます。
残っている歯が数本の方にお勧めです。
ドイツ式入れ歯の最大の利点は、残っている歯を守れることです。
しかし、「なぜ歯を削るのに歯を守れるのか?」という疑問がよく寄せられます。
人間の口には、上下それぞれ14本の歯があります。例えば、上顎の歯を6本失い、残っている8本の歯が全て神経の生きている歯だとしましょう。
本来、14本の歯は孤立して、体重以上の噛む力を受け止めて噛むことができます。しかし、8本の歯で噛む力を支える必要があります。
そこで、8本の歯を削って冠を被せ、入れ歯によってそれらを繋げてあげることにより、言い換えると残っている歯同士が手をつないで支えることにより、みんなで噛む力を受け止めることができるのです。
つまり、4本の柱を垂直に立てただけでは不安定で屋根を支えられませんが、4本の柱に梁や筋交いによって固定し、屋根を支えることができるのと同じ考え方です。
ドイツ式入れ歯は、様々な種類がありますので、数本の歯を失った方から、数本の歯しか残っていない方まで、幅広い症例に対応できます。
・金属のバネを使用しないため目立たないので、入れ歯を使用していることが周囲の人にわかりにくい
・食事中や会話中に入れ歯が外れにくい
・入れ歯と歯茎の間に食べ物が入りにくい
・お食事の際に好きなように硬いものが食べられる
・就寝時は付けたまま寝られる(災害などの緊急時にも問題がない)
・インプラントのような大がかりな外科手術が必要ない
・インプラント治療ができない方も安心
・生涯にわたり修理をしながら長期間使用できる
・バネを使わないため歯1本にかかる負担を少なくできるので、残っている歯の寿命が延びる
・精密かつ高度な治療技術なので治療費が高額になる
・精密な入れ歯を制作するので制作期間(治療期間)が長期になる場合がある
・最小限だが歯を削る必要がある
・治療を受けられるクリニックが少ない
・見た目が気にならないので女性や若い方に
・インプラントが怖い方に
・ご自身の歯と部分入れ歯をできるだけ長く使いたい方に
・頻繁に入れ歯を作りたくない方に
・食べたいものを気にせず食事したい方に
・身体の健康(認知症や誤嚥性肺炎など)に気を使っている方に
・人生100年時代を健康に楽しく過ごしたい方に
・老後、歯で悩みたくない方に
・身体の健康(認知症や誤嚥性肺炎など)に気を使っている方に
・人生100年時代を健康に楽しく過ごしたい方に
・老後、歯で悩みたくない方に
当院の歯科医師(院長)は、噛み合わせを徹底的に学び、精度の高い入れ歯を制作することに取り組んでいます。
顎咬合学会の認定医、歯科スタディーグループであるIPSG包括歯科医療研究会に所属しており、全国で約20名のVIP会員の一員です。
このグループでは、毎月2回、入れ歯技術を研鑽する研修会や症例検討会を開催しています。
このような活動を通じて、最新の技術や知識を習得し、患者様により良い治療を提供するために努めています。
当院では、患者様に最適な入れ歯を提供するために、歯科技工士との密な連携に注力しています。
提携している歯科技工士とは綿密なコミュニケーションを図り、患者様の歯の状態や希望に合わせた入れ歯を製作しています。歯科技工士の巧みな技術により精密で高品質な入れ歯を作成することができます。
さらに、入れ歯の適合確認や調整も細やかに行い、患者様が安心して入れ歯を使用できるよう、より良い入れ歯治療を提供しています。
まず入れ歯作りの前にかみ合わせの診査をすることです。
何度入れ歯を作っても入れ歯が合わない、入れ歯にしてから残っている歯がどんどん抜けていくなどの経験はありませんか? これらの原因はかみ合わせを考慮した入れ歯の設計や製作ができていないのかもしれません。 かみ合わせを考慮した入れ歯作りの最初の診査は以下のような手順が必要です
家を建てる時に地盤を調査しその地盤に適した材料や設計を行うのと同じように入れ歯を作製する際も患者様のお口の型を採り、石膏模型を作り咬合器に付着しかみ合わせを診査します。また顔貌写真、全身写真を撮影し左右、前後の歪みをチェックします。さらにレントゲン写真、歯周病や虫歯などを診査し入れ歯の設計、治療計画を立てます。
理想的なかみ合わせを付与した仮の入れ歯を使用することで噛む、飲み込む、発音のリハビリ効果があります。仮の入れ歯でこれらの動作の時の口周りの筋肉の動きを脳が学習することで歯が揃っていた頃のように動かすことができるようリハビリし最終的な被せ物、部分入れ歯を装着するまでこの仮の入れ歯を使用します。
型を採る材やかみ合わせを採る材料、模型を作製する石膏は寸法変化があり多少の誤差を生じます。寸法変化の少ない材料を使用していても誤差があるため工程ごとに患者様のお口の中に入れて修正することで仕上がった入れ歯が精密に仕上げることができます。
かみ合わせ、虫歯、歯周病などの診査を行います。
歯周病や虫歯の治療を行います。
型どり、かみ合わせを採って歯科技工士が作製した仮歯、仮の入れ歯をセットします。
シリコン印象材と呼ぶ材料で精密な型取りをします。
イーストワン歯科本八幡の部分入れ歯の特徴は 今の入れ歯に不満がある、でもインプラントは嫌という方に選ばれているドイツ式入れ歯 を採用しています。
治療内容 | 上顎 ドイツ式部分入れ歯 |
---|---|
治療期間 | 約1年(抜歯後の治癒期間含む) |
治療回数 | 10~15回 |
費⽤ |
総額:2,780,000円(税込み) 内訳 |
リスク |
・天然歯を削合します。暫く凍みることがあります。 |
かつて日本でも流行したドイツ式入れ歯。しかし、その後、コーヌステレスコープの間違った使用方法が横行し、その評判は急落。十年間ほどで廃れてしまいました。
しかし、私の師匠である元日本歯科大学歯学部教授・稲葉繁先生は、西ドイツのチュービンゲン大学で留学中、ドイツでのテレスコープシステムの正しい知識と技術を習得しました。
私自身も稲葉先生からドイツで実践されているテレスコープ義歯の製作方法を学び、正しい使用方法を確認してきました。その結果、30年以上もの長期的な使用に耐える多くの症例を目にすることができ、入れ歯の品質向上につながる可能性を確信しました。
しかしながら、テレスコープ義歯の製作には、熟練した歯科技工士の協力が必要不可欠です。
提携している技工所の”歯堂 飯塚ゆうじ 技工士” は、稲葉先生によるご指導の下、高度な技術力を持ち合わせた歯科技工士です。
テレスコープ義歯の製作には、高度な技術を持つ歯科技工士たちが、特殊な器具を駆使し、精密な加工を施します。そのため、テレスコープ義歯を製作できるのは、限られた熟練した技工所だけです。
歯科医師と歯科技工士が力を合わせ、お互いの専門知識を共有し、それぞれの患者様に最適なテレスコープ義歯を設計・製作していくことが、入れ歯治療の成功につながるのです。
あなたの入れ歯は、専門的な知識と技術を持った、歯科医師と歯科技工士によって製作されるべきです。
当院ではテレスコープ義歯を中心とし「歯がボロボロ、歯がグラグラの治療」を専門的に行っております。入れ歯についてのお悩みや疑問などお気軽にご相談ください。