キャストパーシャルデンチャーの欠点とその対策
キャストパーシャルデンチャーは、欠損した歯を補うための取り外し可能な義歯の一種として、多くの方に利用されています。金属を主成分としたこのデンチャーは、その特性から強度があり、自然な見た目に近いものを実現できる点が大きな魅力です。しかし、キャストパーシャルデンチャーには多くの利点がある一方で、いくつかの欠点も存在します。これらの欠点を理解し対策を講じることで、より快適で効果的な義歯の使用が可能となります。本記事では、キャストパーシャルデンチャーの主な欠点挙げて詳しく解説していきます。これから、キャストパーシャルデンチャーを選ぶ際の有益な情報をお伝えできればと思いますので、最後までご覧ください。
はじめに:キャストパーシャルデンチャーとは?
キャストパーシャルデンチャーは、金属のフレームを使用した部分入れ歯です。
その主な特徴は、金属のフレームが使用されているため、強度があり、長期にわたって使用できる点です。
他のデンチャーと比べると、食事や会話の際にも安定感があるため、多くの患者さんにとって使いやすい選択肢となっています。
保険内で作られる部分入れ歯に比べ薄くできる部分もあり違和感が少なくなります。
またフィット感がありますので保険内治療の部分入れ歯より噛むことができます。
欠点1:修理が困難な場合がある
キャストパーシャルデンチャーの最も顕著な欠点の一つは、修理が困難なことです。
この部分入れ歯は、特に金属を使用したフレームワークによって作られています。
入れ歯を支えるためにクラスプと呼ばれる構造物を健康な歯にかけるのですが例えばこの歯が虫歯で抜くことになった場合、修理ができないことがあります。
欠点2:装着感の不快感
キャストパーシャルデンチャーの欠点の一つに、装着感の不快感があります。これは、初めてキャストパーシャルデンチャーを装着する方に顕著です。しかし次第に慣れてくる場合が多いです。
また適切なフィット感が得られていない場合、噛む際の動きがスムーズでなく、噛みにくさを感じることがあります。特に、食物を噛むときに力が必要となるため、負担を感じてしまう方も多いです。
また、装着感の不快感は心理的な要因にも左右されます。異物感や見た目の変化に敏感になることがあります。このような場合、自己意識の高まりが不快感を増幅させてしまうこともあります。
総じて、キャストパーシャルデンチャーの装着感の不快感は、多様な要因によって引き起こされますが、対策を講じることで改善が可能です。歯科医師との連携を深め、自分に合った解決方法を見つけることが大切です。これにより、快適なデンチャーライフを送ることができるようになるでしょう。
欠点3:維持・管理が難しい
キャストパーシャルデンチャーの欠点の一つとして、維持・管理が難しいということが挙げられます。しかしこの点は部分入れ歯やインプラントにも言えることです。。
まず、日常的なケアが欠かせません。部分入れ歯は、食べ物の残りカスや細菌が付着しやすいため、適切なブラッシングが求められます。特に、入れ歯を取り外した場合は、専用のブラシや洗浄剤を使用して、丁寧に清掃する必要があります。この作業を怠ると、口内の健康を損なう原因となり得ます。つまり、部分入れ歯の使用者は、従来の歯のケアに加えて、さらに手間をかける必要があるのです。
次に、口腔内の環境の変化にも注意が必要です。食生活や体調によって、口内のpHが変わることがあります。この変化により、部分入れ歯が装着されている部分や残存歯に影響を与える可能性があるため、定期的な歯科医の受診が強く推奨されます。特に、キャストパーシャルデンチャーの場合は装着状態や噛み合わせの調整が必要になることも報告されています。
最後に、これらの維持・管理に関する課題を克服するためには、使用者自身が義歯の重要性を理解し、積極的にケアに取り組むことが必要です。歯科医とのコミュニケーションを大切にし、疑問点や不安な点があればすぐに相談することを心掛けましょう。
このように、キャストパーシャルデンチャーは見た目が自然である一方で、維持・管理が難しいという欠点を抱えています。しかし、しっかりとしたケアを行うことで、その効果を最大限に引き出し、快適な生活を送ることは可能です。
あなたの口腔環境に合った義歯の維持・管理法を見つけるためにも、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。
まとめ:キャストパーシャルデンチャーを選ぶ際のポイント
キャストパーシャルデンチャーは保険内治療の部分入れ歯と比較すると違和感が少なくフィット感があるので噛むことができます。
また金属のクラスプができるだけ目立たないようにできるため見た目にもよいです。
キャストパーシャルデンチャーを選ぶ際のポイントとして、
キャストパーシャルデンチャーに慣れるまでに時間が掛ること。
痛みなどがある場合は調整が必要であること。
将来的にお口の中に変化があったときに作り直しがあること。
を受け入れることができるかどうか。
そして
定期的に歯科医院にてメインテナンスに通えるかどうか。
が挙げられます。
保険内治療の部分入れ歯に抵抗があり且つテレスコープ義歯に躊躇いがある方にとって次の治療への前段階の治療としてお考えになると良いと思います。