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74歳女性|既存インプラントと残存歯を支台としたコーヌステレスコープ症例

治療前のお悩み

74歳女性/千葉県市川市在住


長年の引っ越しなどで決まった歯科医院がなく、
その場しのぎの治療を繰り返した結果、歯がどんどん崩壊してしまったという患者様。
「このままではもう噛めなくなるかも」という不安で当院を受診されました。


診察の結果


・上の前歯4本+左上小臼歯1本が根っこが割れていて抜歯が必須

・上顎奥歯には既存のインプラントが4本入っている

・インプラントを追加で入れるのは不安だが、バネ式入れ歯にも抵抗がある

という非常に難しい選択を迫られる状況でした。



ご提案した治療法:既存インプラント×自分の歯で支えるコーヌステレスコープ


ご自身の歯と既存のインプラントをうまく活用し、ドイツ式入れ歯のコーヌステレスコープで設計。
通常、インプラントと天然歯をブリッジのように固定することは禁忌ですが、
テレスコープ義歯であればそれぞれの動きを許容しながら支えることが可能です。

既存インプラントの被せ物を外し、正確な噛み合わせを構築するところから治療を開始しました。




◆ Before/After



【Before】前歯が破折し暫間的にセメントで固定した状態。奥歯のインプラントのみで噛んでしていました





【After】既存インプラントと残存歯を支台としたテレスコープ義歯を装着した状態






◆ 治療経過

転居を繰り返されたことで継続的な受診が難しく、口腔内全体の状態が悪化していました。
今回、抜歯とかみ合わせの再構成を含む治療計画にご同意いただき、約2年をかけて進めています。

装着後の義歯のフィット感は良好で、現在は定期的なメインテナンスへ移行しています。



治療内容・費用


項目 内容
治療部位 上顎(既存インプラント4本+残存歯5本)
治療内容 コーヌステレスコープ義歯
治療期間 約2年(抜歯後の治癒期間含む)
費用(税込) 4,400,000円 ※
リスク・副作用 ・支えとなる天然歯を削合します。しばらく凍みることがあります
・入れ歯は慣れるまで時間を要し、出し入れの練習が必要です
・虫歯・歯周病予防のため、定期検診とメインテナンスが必要です
・噛む感覚はご自身の歯とは異なります
・インプラントを支台に含むため、インプラント周囲炎の予防にとくに注意が必要です
・天然歯とインプラントでは動き方が異なるため、経過に応じた調整を要することがあります

※記載の費用は治療当時の費用です。現在の料金は最新の料金ページをご覧ください。

※本症例は自由診療(保険適用外)です。

※本症例は既存のインプラントを支台に含むため、技工内容と治療工程が通常の
 コーヌステレスコープとは異なり、費用も異なります。


院長より


転居などで歯科医院を継続して受診できず、口腔内全体を見直す機会がないまま経過して
しまう方は少なくありません。今回は抜歯を含む大きな治療計画にご決断いただきました。

通常、インプラントと天然歯を固定式のブリッジで連結することは避けられますが、
テレスコープ義歯は着脱式でそれぞれの動きを許容できるため、既存のインプラントを
活かした設計が可能でした。

ただしインプラントと天然歯では動き方が異なるため、経過観察と調整が欠かせません。



まとめ


すでにインプラントが入っている場合でも、それを支えとして活かせる設計があります。
歯の状態や過去の治療歴でお悩みの方は、一度ご相談ください。

※適応は口腔内の状態によって異なります。診査のうえでご提案いたします。