「入れ歯にすると将来、歯がどんどん無くなります。インプラントにしましょう」は本当ですか?(30代女性)

 

Q. 「入れ歯にすると将来、歯がどんどん無くなります。インプラントにしましょう」は本当ですか?

 

入れ歯を受け入れるにはどうしたらいいですか?私は30代後半女性です。
インプラント希望でしたが骨の関係で出来ず、入れ歯になります。
入れ歯の事を調べようと検索すると、「入れ歯にすると将来、歯がどんどん無くなります。総入れ歯にすると硬いのものや今まで食べてきた食べ物は食べられません。インプラントにしましょう」と書いてあるところだらけで、悲惨な将来を考えると憂鬱です。
どうすれば、乗り越えられるでしょうか?

 

A. 入れ歯を検索すると入れ歯のマイナス面ばかりが目に付きますよね。 

 

「入れ歯にすると将来、歯がどんどん無くなります。」とありますが今現在は部分入れ歯を検討されていると推測されます。

部分入れ歯にはいくつか種類がありその選択を誤ると将来歯が抜けてしまうことがあります。一般的な部分入れ歯(保険)、ノンクラスプデンチャー(自費)は残っている歯にクラスプと呼ぶ金属のバネや金属を使用せずピンク色の特殊な樹脂を引っ掛けて入れ歯を外れないようにしています。そのクラスプは歯を揺さぶるため歯がどんどん抜けることになります。

このような心配がいらないテレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)という部分入れ歯があります。この入れ歯の基本構造はお茶筒の本体と蓋の構造と似た仕組みで入れ歯が外れないようになっています。
この仕組みでは歯を揺さぶることがなくがっちりはまり込むので硬いものも噛むことができます。またクラスプを使用しないため人に入れ歯であることを気づかれることがほとんどありません。

そして他の歯に問題が起こって抜歯になった場合は修理して使用することができます。

テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)はどんどん歯が抜けるようなことはほとんどありませんのでどうぞご検討下さい。

 

 

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会