インプラント治療を受けたい方へ

インプラント治療を受けたい方へ

歯科医院で「悪くなった歯は抜歯しないといけませんその歯を抜歯した場合の治療はインプラント治療か入れ歯です」
と説明を受けた方いませんか?(歯がすべてそろっていて初めて1本歯を抜かざるを得ないケースです)

患者様としては初めて歯を抜いた後に入れ歯は絶対いやだからインプラント治療受けたいと思うでしょう。

そこで簡単に「ではインプラント治療にします!」と返事をしないで下さい。

先日拝見した患者様はお口の中やレントゲン写真はお見せできませんがお口の中すべてご自分の歯があり左上の糸切り歯の後ろ隣の歯が子供のころの治療で神経をとり被せ物をしているのですが噛むと痛い症状が定期的にあり他の歯科医院で「被せ物の中が虫歯でおそらく外したら抜歯になるでしょう抜歯をしたらインプラント治療か入れ歯です」と説明されたそうです。

 

私の診断は
「前医の先生のおっしゃるようにその歯は抜かなければならない可能性は高いです。しかし抜いた後の治療はブリッジの被せ物、インプラント治療、入れ歯となります。」でした。

この患者様の場合は
*抜く歯の両隣が神経の生きている歯である
*ブリッジにしても両隣の歯がその負担に耐えうる確率が高い
*嚙み合わせに少し問題があり将来、矯正を希望されるかもしれない
*異常にすり減っている歯がある

ことから強くこちらからインプラント治療をお勧めするケースではないと判断しました。
インプラント治療を選択した場合は抜く歯の両隣の歯を削らないというメリットはあります。
ただ将来的に矯正治療をする場合はインプラントは動かないので矯正治療ができないこともあります。嚙み合わせに問題があり異常にすり減っている歯があるということはもしかしたらインプラント治療を行った歯にも影響するかもしれません。

インプラント治療を勧められたら良くメリット、デメリットを聞きご自身で判断できない場合はセカンドオピニオンを受けても良いでしょう。

 

     

 

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会