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歯周病を放置するとどうなるか知っていますか?
歯周病は糖尿病と同じく生活習慣病の一つで一度罹患すると完治は難しいと言われています。糖尿病も血糖値を下げるために薬を服用しても食事の管理や運動を怠ると進行します。
歯周病も糖尿病も一度罹患したらそれ以上悪くならないように現状を維持するようにしなければなりません。
歯周病を放置すると歯がぐらついて歯茎が腫れたり腫れがひいたり炎症を繰り返し最終的に抜歯となります。放置した歯周病では多くの歯周病菌が口の中に存在しその細菌は常に歯茎を腫らせたり炎症を起こしている悪者です。
その悪者から発生する化学伝達物質が体内に回ります。気道から肺に行けば気管支炎や肺炎、血液から全身に回ると心臓血管疾患、脳卒中、早産や低体重児の出産を引き起こします。糖代謝を阻害するため糖尿病も悪化します。認知症のリスクも高まります。
例えば歯周病を放置したまま脳卒中になり入院し認知症になってしまうと
→歯周病で歯がなく残っている歯もぐらついている
→食べられないからトロミ食で体力もつかない
→歯ごたえのあるものを噛んでないので認知症が進む
→入れ歯を作って普通の食事をして体力をつけたい
→認知症で意思の疎通ができない
→歯科治療が困難
→噛める入れ歯が作れない
→入れ歯を作っても使わない
→トロミ食から普通食に替えられず
→さらに体力が低下
→寝たきりになる
→退院を迫られる
→自宅介護になり要介護の認定を受けると負のスパイラルに陥ってしまいます。
このような最悪のパターンにならないようにしましょう。
筆者プロフィール
イーストワン歯科本八幡
東 郁子■経歴
- 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
- 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
- 平成7年 都内の歯科医院 勤務
- 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
- ●IPSG包括歯科医療研究会
- 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
- 総義歯の基礎と臨床 受講
- 顎関節症ライブ実習コース 受講
- パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
- 咬合治療の臨床 受講
- ●日本臨床歯科医学会
- レギュラーコース 受講
- ●顎咬合学会