歯がすり減ってしまったらどのように治療するの?

歯がすり減ってしまったらどのように治療するの?

歯の噛む面(咬合面といいます)が異常にすり減って
*歯がしみる
*被せ物や詰め物がとれやすい
*噛みにくい
などの症状はありませんか?

 

この写真のように歯のすり減りが進行すると「歯がしみる」「特にレタスなどの葉物が良く噛めない」「詰め物や被せ物がとれやすい」これがさらに進むとお顔の鼻の下から顎の先端までの距離が短くなるためお顔の印象が変わります。
さらに顎関節症の発症など色々な問題がでてきます。

虫歯や歯周病だけが口の中の病気ではないのです。虫歯と歯周病の原因は細菌です。細菌が悪さをするものだけが病気ではないのです。

歯のすり減りは細菌によるものではないので皆さんは虫歯じゃないと診断されると安心するかもしれません。「虫歯、歯周病でないのならこのままでいいや。」と放置することでしょう。このすり減りはマウスピースをしても治りません。

噛み合わせを診査してきちんと食べ物が噛めるようにしなければなりません。
歯科治療の目的は虫歯や歯周病だけを治すことではなく食事をするためにきちんと不具合なく噛めることです。

「虫歯じゃないなら健康な歯を削るのは嫌です」とおっしゃる方がいらっしゃいますがすり減って噛めない状態も病態

すり減った歯は被せ物で歯の形を正常に戻すしかありません。嚙めない状態で歯を残し将来のリスクを背負って生活しトラブルの度に通院するのか削って被せ物をして良く噛める状態にし定期的にメインテナンスで通院するのかあなたはどちらを選びますか?

 

     

 

 

筆者プロフィール

著者

イーストワン歯科本八幡
東 郁子

■経歴
  • 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
  • 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
  • 平成7年 都内の歯科医院 勤務
  • 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
  • ●IPSG包括歯科医療研究会
  • 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
  • 総義歯の基礎と臨床 受講
  • 顎関節症ライブ実習コース 受講
  • パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
  • 咬合治療の臨床 受講
  • ●日本臨床歯科医学会
  • レギュラーコース 受講
  • ●顎咬合学会