
- インプラント
歯周病で歯が抜けてインプラントをしようと考えている方へ
歯周病で歯を抜かざるを得ない方は色々なケースがあると思います。
*すでに歯を失っていてまた歯周病で歯を抜く方
*初めて歯周病で歯を抜く方
*すでにお口の中にインプラントがあり歯周病で他の歯を抜く方
*すでに入れ歯を入れていて歯周病で歯を抜く方
など歯周病の原因は大きく分けると主に
▼歯周病菌
▼噛み合わせ、喫煙
▼全身疾患(糖尿病など)
の3つです。歯周病が原因で歯を抜くことになってしまったのですからまず歯周病の治療が必須です。
第一に始めたいことは歯周病菌を減らすことです。インプラントもインプラント周囲炎といってインプラント周囲の歯茎の炎症、骨の吸収が起こります。
今残っている歯を残すためにまた残っている歯からの歯周病菌の影響を受けないためにまず歯周病の治療を歯科医院で行ってください。そしてご自身でのブラッシングのやり方も習っておくと良いと思います。インプラント周囲炎によって撤去したインプラントと被せ物の写真です。
抜く歯が1、2本の場合でインプラント治療をする場合
抜いた歯の骨の状態(多くの場合骨が吸収し高さと幅が減少します)
残っている歯の状態(健康な歯なのか神経が無い歯なのか)
インプラントの前後の歯が無くなった場合にどのような治療になるかなど将来のことを考え診査診断が必要になります。抜く歯は1,2本だがすでに多くの歯を失っている場合
上記と同じように抜いた歯の骨の状態
残っている歯の状態
現在入れ歯を使用しているのか被せ物が多く入っているのかによってインプラントをしない方が良いケースもあります。そして噛み合わせの診断を行い噛み合わせの力のバランスが崩れている場合は整えることが必要です。噛み合わせのバランスが整うと噛む力もそれぞれの歯にバランス良く伝わるためインプラントもご自分の歯も長持ちするからです。
インプラントは条件が揃えば長く機能するものですのでインプラント前の診断がとても重要です。
筆者プロフィール
イーストワン歯科本八幡
東 郁子■経歴
- 平成6年 鶴見大学歯学部 卒業
- 平成7年 鶴見大学付属病院研修医 修了
- 平成7年 都内の歯科医院 勤務
- 平成30年 イーストワン歯科本八幡 開院
■所属学会/スタディグループ
- ●IPSG包括歯科医療研究会
- 第2回咬合認定医コース受講 咬合認定医 取得
- 総義歯の基礎と臨床 受講
- 顎関節症ライブ実習コース 受講
- パーシャルデンチャーとテレスコープシステム 理論と実習コース 受講
- 咬合治療の臨床 受講
- ●日本臨床歯科医学会
- レギュラーコース 受講
- ●顎咬合学会