【リウマチとインプラント治療】市川市の歯科医師が解説します!

query_builder 2025/02/12

インプラント治療を受ける際に注意していただきたい病気のひとつに

「リウマチ」

があります。

この記事ではインプラント治療を考えるにあたりリウマチとはどのような病気かまたインプラント治療との関係を解説します。



リウマチ(関節リウマチ)は、免疫の異常のよって関節に炎症が起こり、関節の痛みや腫れを引き起こす病気です。

関節の変形や機能障害を来たし日常生活に大きな制限をきたします。


リウマチの原因はいまだ不明ですが遺伝的要因や喫煙、歯周病などの環境要因の関与が指摘されています。

30〜50代の女性の発症が目立ち、女性の発症率は男性の4倍です。


リウマチの進行を抑えるには関節破壊を止めなければなりません。


そのお薬は

・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

炎症や痛みを和らげる

胃腸障害、腎障害、肝障害などの副作用がある


・ステロイド薬

炎症を抑える

糖尿病、骨粗鬆症、白内障、感染症などの副作用がある


・抗リウマチ薬(DMARDs)

免疫異常や炎症を改善、抑制する薬

軟骨や骨の破壊の進行を遅らせる薬

発疹、タンパク尿、肝障害、肝炎、間質性肺炎、感染症、血液障害などの副作用がある


・生物学的製剤

炎症の抑制や軟骨や骨の破壊の進行を抑制する薬

感染症(上気道感染、肺炎など)の副作用があります


主治医は患者様の症状に合わせてお薬を選択して処方します。




これらの薬には副作用があります。

その副作用の為にインプラント治療の際は注意が必要になります。


1、抗リウマチ薬の副作用ー感染症

感染し易くなります。これは手を切ったり転んで擦り傷になったりした場合

治りにくく尚且つ膿んで化膿しやすいということです。

従ってインプラント治療の外科処置後に感染し易く傷の治りが悪く、人工の歯根がうまく骨と付かないなどの可能性があります。


2、ステロイド薬ー骨粗鬆症、糖尿病、感染症

この副作用の中の骨粗鬆症のための薬であるビスフォスフォネート製剤が処方される場合多くあります。このお薬は骨の代謝を落として骨密度が下がるのを抑えます。

加えて糖尿病と感染症の副作用があり感染を起こすと骨の代謝を落としているため顎骨壊死を起こす可能性があります。


3、生物学的製剤ー感染症

この副作用も感染しやすいので傷が治りにくくインプラントの人工歯根が骨と付かないなどの可能性があります。


以上のお薬の副作用を考えるとインプラント治療は危険を伴う治療です。



また、リウマチによって関節の症状が悪化するとご自分での歯ブラシや歯間ブラシ等での清掃が難しくなります。インプラントの毎日のメインテナンスはとても重要ですのでこちらも困難になるとインプラントの維持が難しくなります。


これらを踏まえますとリウマチを患っている方はインプラント治療は基本的に行わない方が良いと考えます。




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イーストワン歯科本八幡

住所:千葉県市川市八幡3-19-1

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