【一番奥の歯1本を抜いた後の治療方法について】本八幡の歯科医師が解説します!

query_builder 2025/02/26

親知らずの手前の歯を第二大臼歯といいます。

この第二大臼歯がダメになって残念ながら抜くことになったときにどのような治療を選んだらよいか迷いますよね。


この第二大臼歯を抜いた場合の治療は入れ歯、ブリッジ、インプラントそして何もしないという選択肢があります。


この記事ではそれぞれの選択肢の治療について説明します。


※但しこちらの説明については抜いた第二大臼歯以外の歯は全て揃っており健康な歯もしくは治療済みの歯で問題なく歯周病になっていない場合です。

且つ失った第二大臼歯の手前の歯(第一大臼歯)とそのかみ合わせの相手となる上または下の第二大臼歯が噛み合っている場合です。


この記事を参考にして治療を決める際の参考にしてください。




第二大臼歯を抜いた後の治療には

1、入れ歯

2、ブリッジ

3、インプラント

4、何もしない

があります。

それぞれについて説明します。


1、入れ歯

この場合の保険内治療入れ歯は手前の2本の歯にクラスプと呼ぶ金属のバネを掛けて作られます。保険外治療でも手前の2本に支えを求めるので手前の2本に力が掛かることは同じです。

この力によって手前の歯がダメになることがあります。

また入れ歯に違和感が合ってだんだん使わなくなってしまう方が多いです。


2,ブリッジ

ブリッジは第二大臼歯の手前の2本を削って整え第二大臼歯部にダミーの歯を作り3本繋がった被せ物をします。

第二大臼歯に掛る力を手前の歯2本が担うため、また手前の2本が抜ける方向に力が掛かるのでブリッジの設計として必ずしも安全ではありません。


3、インプラント

インプラントは手前の歯にダメージを与えることのない治療法です。

失った歯の部分の骨に人工の根を埋入し土台をたて被せ物をする治療です。

糖尿病などの病気や骨が足りないとできません。



しかし一般的には第一大臼歯まで十分な機能を確保できていれば

第二大臼歯部分にインプラント治療をしなくても問題ないと言われています。


その理由として


①かみ合わせの効率性

手前の第一大臼歯まであれば十分な噛む機能を確保できます。

第一大臼歯はかみ合わせの要となるため第二大臼歯や親知らずまで

インプラント治療をしなくても噛む能力は低下しません。


②骨の質と量の問題

上の第二大臼歯部分の付近では上顎洞と呼ぶ空洞が存在します。

空洞にはインプラントはできませんので骨の高さが不足する場合が多いです。

下の第二大臼歯部分では神経との距離が近く神経損傷のリスクが高まります。


③清掃性とメインテナンスの問題

第二大臼歯部位はインプラントを入れると歯ブラシやデンタルフロスが届きにくくなり汚れが溜まりやすくなります。故にインプラント周囲炎のリスクが上がり長期的な予後が悪くなる可能性があります。


④かみ合わせの負担とその力の分散

第一大臼歯までのインプラントでかみ合わが構築されているならば第二大臼歯部にインプラントを入れることでかえって過剰なかみ合わせの力がかかる可能性がある。

特に歯ぎしりが強い、かみ合わせの力が大きい方ではインプラントの破損リスクが高まります。


以上が挙げられます。


4、何もしない

以上の治療法にデメリットはありますからそれらを鑑みて何もしないしないという選択肢はあります。

しかし、失った第二大臼歯の噛み合う相手の歯が移動する可能性があります。移動するとかみ合わせが崩れるため移動しないように処置をする必要があります。



※個々の患者様のお口の状況、かみ合わせによって第二大臼歯に治療が必要な場合もありますので歯科医院での慎重な診査診断が必要です。


あなたが治療方法を決める際、この記事をお役立てください。

そして歯科医師とよくご相談してお決めください。

あなたに合った治療法が見つかりますように。



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イーストワン歯科本八幡

住所:千葉県市川市八幡3-19-1

京成八幡WESTCOURT 2F

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