【一番奥の歯1本を抜いた後の治療方法について】本八幡の歯科医師が解説します!

query_builder 2025/02/26

一番奥の歯を抜いたあと、「何か入れないとだめですか」と迷っていませんか。じつは1本だけなら、あえて入れないという選択が研究でも支持されています。ただし、それには条件があります。その条件と、見張っておくべきことを、市川市本八幡の歯科医師がわかりやすく解説します。

「一番奥の歯、抜いたままで大丈夫ですか」

親知らずの手前にある歯を、第二大臼歯といいます。お口のいちばん奥で、いちばん強い力がかかる場所です。

この歯を抜くことになったとき、多くの方が同じ疑問を持たれます。「入れ歯、ブリッジ、インプラント、どれにすればいいのか」。そして同時に、こうも思われるはずです。「いちばん奥だし、見えないし、そのままではいけないのだろうか」と。

結論から申し上げます。失ったのが一番奥の1本だけで、いくつかの条件を満たしているなら、「あえて何も入れない」という選択は十分にあり得ます。これは我慢や妥協ではなく、世界的に研究が積み重ねられてきた、れっきとした治療方針のひとつです。

ただし、「何も入れない」と「放っておく」はまったく違います。この記事では、その違いと、条件が崩れたときにどうするかを、順を追ってご説明します。


「入れない」という選択が、研究で支持されている理由

噛み合わせは「本数」ではなく「組み合わせの数」で考える

噛むという働きは、歯が何本あるかではなく、上下の歯が何組かみ合っているかで決まります。この「かみ合っている組」を数える考え方があります。

  • ・小臼歯(前から4番目・5番目の歯)が上下でかみ合っていれば 1組
  • ・大臼歯(前から6番目・7番目の歯)が上下でかみ合っていれば 2組(面積が広く、よく働くため)

1980年代に118人を調べた研究で、この「組」が左右合わせて4つ以上、できれば左右バランスよく残っていれば、噛む・話す・顎を動かすといった働きは十分に保たれることが示されました(Käyser 1981)。逆に4つを下回ると、はっきりと機能が落ち始めます。

この考え方は「短縮歯列」と呼ばれ、いまでは世界中の歯科で共有されています。

10年間追いかけた研究でも、差は出なかった

もっとはっきりした結果もあります。

ドイツの14の施設で、両側の大臼歯を失った215人を対象に行われた研究があります。参加者をくじ引きで2つのグループに分け、片方には入れ歯で大臼歯を補い、もう片方は補わずに小臼歯までで噛んでいただきました。そして、食事・会話・見た目・気持ちなど49項目にわたる生活の質を、治療前から10年間くりかえし調べています。

結果は、どちらのグループも治療前より大きく改善し、10年を通じて両者に差はありませんでした(Wolfart 2014、Reissmann 2019)。研究者の結論は、「生活の質を良くするために、失った大臼歯を入れ歯で補う必要は必ずしもない」というものです。

さらに、この研究を含む3つの研究・516人分をまとめて解析した論文でも、同じ結論が出ています(Fueki & Baba 2017)。

ここで思い出していただきたいのは、これらの研究の対象が「両側の大臼歯を失った方」だという点です。あなたが失ったのが片側の一番奥の1本だけなら、研究の参加者よりもずっと良い状態にあります。

それでも「放っておいてよい」ではありません

ここが、いちばん大切なところです。

これらの研究で「入れなかった」グループは、何もしなかったわけではありません。残った歯のむし歯や歯周病はきちんと治療され、噛み合わせが整えられ、定期的に診てもらっていました。専門的には「整えられた短縮歯列」と呼ばれます。

「入れない」は、見張ることとセットの選択です。この記事の後半では、具体的に何を見張るのかをご説明します。


なぜ一番奥には、あえて入れないことが多いのか

研究の話だけでなく、実際のお口の中の事情もあります。歯科医師が「ここは入れなくてもよいでしょう」と判断するとき、次の5つを考えています。

① 噛む仕事の中心は、ひとつ手前の歯が担っている

前から6番目の歯(第一大臼歯)は、いちばん早く生えてきて、上下の噛み合わせの位置を決める役割を持っています。食べ物をすりつぶす働きの中心も、この歯です。ここまでしっかりかみ合っていれば、噛む力が大きく落ちることは少ないと考えられています。

② 上あごの一番奥には、大きな空洞がある

上あごの奥歯の上には、上顎洞という空洞があります。鼻とつながっている部屋で、風邪のときに頬の奥が重く感じるのはここです。この空洞が下りてきていると、インプラントを支えるだけの骨の高さがありません。骨を増やす処置を追加すればできることもありますが、体への負担と費用が増えます。

③ 下あごの一番奥には、太い神経が通っている

下あごの骨の中には、下くちびるや顎の感覚を担う太い神経が走っています。一番奥の歯のあたりでは、この神経との距離が近くなることがあります。神経を傷つけると、くちびるのしびれが残ることがあります。

④ 一番奥は、掃除の手が届きにくい

お口のいちばん奥は、歯ブラシもフロスも届きにくい場所です。インプラントを入れると、その周りの歯ぐきや骨に炎症が起きること(インプラント周囲炎)がありますが、これは清掃が行き届かないほど起こりやすくなります。手が届かない場所に、手入れが必要なものを置くのは合理的ではありません。

⑤ かえって力が集中することがある

顎は、後ろに行くほど強い力が出る構造になっています。くるみ割り器の支点に近いほど力が強いのと同じです。手前までしっかり噛めている方が一番奥にインプラントを入れると、その一番奥に強い力が集中することがあります。歯ぎしりや食いしばりの強い方では、被せ物やねじが壊れる原因になります。


「入れない」を選んだとき、何を見張るのか

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。

噛み合う相手を失った歯は、伸び出してきます

歯は、骨にがっちり固定されているように見えて、じつは噛み合う相手とぶつかり合うことで、いまの位置に留まっています。相手がいなくなると、歯は少しずつ空いたほうへ伸び出してきます。

成人を対象に調べた研究では、噛み合う相手を失った歯の約9割で伸び出しが起き、平均で約1.7mm動いていたと報告されています(Craddock 2007)。大きく動いた例では4mm近くに達していました。上の歯のほうが下の歯より動きやすい傾向があります。つまり、下の一番奥を抜いたときのほうが、上の歯が下りてきやすいということです。

1.7mmと聞くと小さく感じるかもしれません。しかし噛み合わせは、もともと0.1mm単位で調整するものです。1mm以上動けば、確実に噛み合わせは変わります。

手前の歯は、空いたほうへ倒れ込みます

もうひとつ起こるのが、手前の歯が空いたほうへ傾いてくることです。歯はまっすぐ立っているときにいちばん力を受け止められます。傾いた歯は、噛む力を斜めに受けることになり、負担が増えます。

また、傾いた歯と隣の歯のあいだには、歯ブラシの届かないすき間ができます。ここがむし歯と歯周病の温床になります。

では、具体的に何をするのか

「見張る」というのは、次のようなことです。

  • ・抜いた直後の状態を記録しておく(レントゲン・口の中の写真・必要なら模型)。あとで「どのくらい動いたか」を比べる出発点になります
  • ・定期検診のたびに、噛み合わせを確認する。赤い紙を噛んで当たり方を見る、あの検査です
  • ・伸び出しが始まっていたら、相手の歯の形をわずかに整えることで進行を抑えられる場合があります
  • ・大きく伸び出してしまった歯は、神経を取って被せ物で形を作り直す必要が出ることがあります。ここまで来ると、はじめから手を打っておくより負担が大きくなります
  • ・手前の歯の傾きと、そのすき間の清掃を確認する。フロスや歯間ブラシの使い方をその場で合わせます

つまり、「入れない」を選ぶということは、半年に一度は噛み合わせを診てもらう約束をするということです。ここを守れるかどうかが、この選択がうまくいくかどうかを分けます。

こんなサインがあれば、受診をご検討ください

  • □ 抜いてから、噛み合わせが変わった気がする
  • □ 抜いた側で噛まなくなり、反対側ばかりで噛んでいる
  • □ 手前の歯と、そのまた手前の歯のあいだに、食べ物が挟まるようになった
  • □ 抜いた側の頬の内側を、よく噛むようになった
  • □ 反対側の歯が欠けた、しみるようになった
  • □ 顎が疲れる、朝起きたときに顎がだるい
  • □ 抜いてから一度も、噛み合わせを診てもらっていない

「反対側ばかりで噛む」は、とくに見逃せないサインです。片側に仕事が偏ると、そちら側の歯が先に傷んできます。1本失ったことが、数年かけて反対側の歯の寿命を縮めることがあります。


この前提が崩れるとき=本当に手を打つべきとき

ここまでの話には、はっきりした前提があります。

前提 崩れると
失ったのは一番奥の1本だけ 2本以上になると、かみ合う「組」の数が足りなくなる
前から6番目までの歯が上下でかみ合っている 噛む仕事の中心が失われ、残りの歯の負担が急に増える
ほかの歯が健康、または治療済みで安定 同じ原因でほかの歯も失う流れに入っている
歯周病がない 歯を支える骨が減っていくため、残りの歯の寿命が読めない
左右のバランスが取れている 片側だけで噛むようになり、その側が早く傷む
定期的に噛み合わせを診てもらえる 伸び出しや傾きに気づいたときには手遅れになりやすい

とくに大切なのが1つ目と2つ目です。一番奥の歯に続いて、その手前の歯(前から6番目)も失うと、状況はまったく変わります。かみ合う「組」の数が一気に減り、残った歯にかかる力が跳ね上がります。

連続して2本を失った場合の考え方は、【片側の一番奥の歯から連続2本ない場合の入れ歯について】で詳しくご説明しています。奥から2番目の歯を失った場合については、【下の奥から2番目の奥歯を抜いたらブリッジ?インプラント?】をご覧ください。

また、いま歯周病がある方は、この記事の前提から外れます。歯周病は残った歯すべてに同時に進む病気です。「1本抜いたけれど、ほかの歯もぐらついている気がする」という方は、入れるか入れないかを考える前に、まず歯ぐきの治療を先にしてください。


4つの選択肢を、公平に並べます

条件によっては、入れたほうがよい場合もあります。選択肢は4つです。

① 何もしない(整えたうえで見守る)

条件が整っていれば、もっとも体への負担が少なく、費用もかかりません。ここまでご説明したとおり、研究でも支持されています。ただし定期的な確認が前提です。

② 部分入れ歯

保険の部分入れ歯は、手前の2本に金属のバネをかけて支えます。取り外しができ、手術も不要で、費用の負担も軽い方法です。

ただし、一番奥の1本のために入れ歯を入れると、続かない方が多いのが正直なところです。理由は2つあります。ひとつは、得られる効果に対して違和感が大きいこと。もうひとつは、バネをかけた歯が噛むたびに横に揺さぶられることです。歯はまっすぐ押される力には強いのですが、横に揺すられる力には弱くできています。これが年単位で続くと、支えの歯が弱っていくことがあります。

自費の部分入れ歯でも、手前の歯に支えを求める点は同じです。設計によって力のかかる向きは変えられますが、「支えが要る」という構造は変わりません。

③ ブリッジ

一番奥の歯を失った場合、後ろに支えになる歯がありません。そのため、手前の2本だけを支えにして、一番奥に歯をぶら下げる形(延長ブリッジ)になります。

この設計では、ぶら下がった歯を噛むたびに、てこの原理で手前の支えの歯が抜ける方向に引っぱられます。健康な歯を2本削ったうえに、その2本に不利な力をかけることになるため、一番奥の欠損に対する延長ブリッジは、慎重に考える必要があります。

なお、2026年6月から奥歯の一部で白いブリッジが保険適用になりましたが、使える部位が決まっており、一番奥の欠損には使えません。詳しくは【奥歯が保険で白くなる?CAD/CAMブリッジの落とし穴】をご覧ください。

④ インプラント

両隣の歯を削らずに済む、唯一の方法です。手前の歯に負担をかけたくない場合には有力な選択肢になります。

一方で、この記事の前半でご説明したとおり、一番奥はインプラントにとって条件の悪い場所です。上あごでは骨の高さが足りないことが多く、下あごでは神経が近い。掃除も届きにくく、力も集中します。糖尿病や骨粗しょう症のお薬、喫煙などの条件でお勧めできない場合もあります。

「手前まででしっかり噛めているなら、あえてここに入れなくてもよい」という判断が多いのは、こうした事情によります。

比較

選択肢 手前の歯への影響 手術 主な注意点
何もしない なし 不要 相手の歯が伸び出す。定期的な確認が必須
部分入れ歯 バネや支えで横に揺さぶられる 不要 1本のために入れると使わなくなる方が多い
ブリッジ 2本削る。抜ける方向に引っぱられる 不要 後ろに支えがないため不利な設計になる
インプラント 削らない 必要 一番奥は骨・神経・清掃・力の面で条件が悪い

親知らずが残っている場合

一番奥の歯を抜いたとき、その後ろに親知らずが残っている方がいらっしゃいます。この場合は、話が少し変わります。

  • ・まっすぐ生えていて、上下でかみ合っている親知らずなら、抜いた場所の代わりを務められることがあります。空いたほうへ自然に移動してくることもあります
  • ・斜めや横向きに埋まっている親知らずは、代わりにはなりません。手前の歯にもたれかかって、むし歯や炎症の原因になることがあります
  • ・上下どちらか片方にしかない親知らずは、かみ合う相手がいないため、伸び出してくる側になります

ご自身の親知らずがどの状態かは、レントゲンを撮ればすぐにわかります。


自由診療の費用の目安(すべて税込)

「入れない」を選ぶ場合、費用はかかりません。定期検診とクリーニングは保険で受けられます。

保険の部分入れ歯やブリッジも保険診療です。以下は、自費をご検討になる場合の目安です。お口の状態によって変わりますので、正確な金額は診察と検査のうえでお見積りをお出しします。

相談・検査

項目 費用 内容
無料メール相談 無料 院長が直接メールでお答えします(診察・レントゲン撮影は行いません)
来院相談 5,500円 レントゲンでお口全体を確認し、治療法・おおよその費用・期間をご説明します
精密検査・治療計画・お見積り 33,000円 模型を咬合器に取り付けて噛み合わせを診査します。

かぶせ物(1本あたり)

種類 費用
オールセラミッククラウン 275,000円
フルジルコニアクラウン 220,000円
メタルセラミッククラウン 297,000円
ゴールドクラウン 220,000円

伸び出した歯の形を整え直す場合は、上記のかぶせ物を使うことがあります。

部分入れ歯・総入れ歯

種類 費用
金属床義歯 880,000円〜1,320,000円
レジリエンツテレスコープ 1,650,000円〜2,970,000円
リーゲルテレスコープ 2,190,000円〜3,670,000円
コーヌステレスコープ 1,810,000円〜4,120,000円
総入れ歯 片あご 1,430,000円/上下 2,750,000円
  • ・テレスコープ義歯の費用は片あごあたりで、残っている歯の本数や状態、設計によって変わります。一番奥の1本だけの欠損に対してお勧めするものではありません
  • ・上下両方にドイツ式入れ歯(部分入れ歯)をお作りする場合、合計金額から10%を割り引きます(総入れ歯・かぶせ物・ブリッジは対象外)
  • ・むし歯・歯周病の治療や抜歯が必要な場合は、別途保険診療の費用がかかります
  • ・完成後の調整は3回まで費用に含まれます。4回目以降の調整と、噛み合わせが安定したあとの定期メインテナンスは別途費用がかかります
  • ・インプラント治療も自由診療です。骨の状態や必要な処置によって費用が大きく変わるため、診察と検査のうえでご案内します
  • ・自由診療の費用は、医療費控除の対象になります

※2026年9月時点の費用です。改定する場合があります。

治療期間の目安

  • ・かぶせ物・ブリッジ … 型取りから装着まで、おおむね数週間から1〜2か月
  • ・保険の部分入れ歯 … おおむね1〜2か月
  • ・ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)… 当院で公開している症例では、およそ4か月〜1年3か月
  • ・インプラント … 人工の根が骨と結合するのを待つ期間が必要で、数か月以上かかります

知っておいていただきたいリスク

  • ・何もしない…噛み合う相手の歯が伸び出し、手前の歯が倒れ込むことがあります。定期的な確認をしないまま数年が経つと、あとから治療するのに神経を取るなど大きな処置が必要になることがあります
  • ・部分入れ歯…取り外しの手間があります。慣れるまで違和感があり、1本のための入れ歯は使わなくなる方が多くいらっしゃいます。バネのあるタイプは支えの歯に横方向の力がかかります
  • ・ブリッジ…健康な歯を削ります。削った部分は戻りません。一番奥の欠損では後ろに支えがないため、手前の歯に不利な力がかかります
  • ・インプラント…外科手術を伴い、腫れ・痛み・出血・しびれなどが起こることがあります。上あごは骨の高さ、下あごは神経との距離という制約があります。装着後もインプラント周囲炎のリスクがあり、定期的な清掃と検診が必要です
  • ・人工物は一生もつものではありません。どの治療も「何年もつか」という考え方になります
  • ・自由診療全般…保険が使えず、費用は全額ご負担になります。ごく一部の金属で金属アレルギーが生じることがあります

よくあるご質問

Q. ほかの歯科医院では「必ず何か入れましょう」と言われました

お口の状態によっては、本当に入れたほうがよい場合があります。この記事でご説明した前提(1本だけ・前から6番目まで噛み合っている・歯周病がない・左右のバランスが取れている)のどれかが崩れていれば、判断は変わります。「なぜ入れたほうがよいのか」という理由を尋ねてみてください。理由が説明できるものであれば、その先生の判断には根拠があります。

Q. 抜いてから何年も経っています。いまさら診てもらう意味はありますか

あります。伸び出しや傾きがどこまで進んでいるかを知ることが、次の判断の出発点になります。まだ軽ければ形を整えるだけで済みますし、進んでいれば早く手を打つほど選択肢が残ります。いちばん困るのは、進み具合がわからないまま時間が過ぎることです。

Q. 反対側の一番奥も抜くことになりそうです

左右とも一番奥を失っても、前から6番目までが上下で噛み合っていれば、かみ合う「組」の数は保たれます。ご説明した研究は、まさにこの状態の方々を対象にしたものです。ただしそのぶん、残った歯にかかる負担は増えます。歯ぎしりの有無を含めて、一度きちんと診てもらうことをお勧めします。

Q. 噛む力が落ちて、食べられないものが増えませんか

一番奥の1本だけであれば、多くの方は日常の食事で困りません。ただし、硬いものを好んで食べる方や、もともと噛む力が強い方では感じ方が変わります。「食べにくい」と感じるようになったら、それ自体が受診のサインとお考えください。

Q. 相談だけでも大丈夫ですか

はい。当院には、治療を決める前に話を聞きたいという方のために、無料のメール相談と、レントゲンでお口全体を確認する来院相談(5,500円)をご用意しています。その日に治療を始めることはありません。「入れなくてよい」という結論になることも、もちろんあります。


まとめ

  • 1.失ったのが一番奥の1本だけで、前から6番目までが上下でかみ合っていれば、「入れない」という選択は研究でも支持されています
  • 2.ただし「入れない」と「放っておく」は別物です。噛み合う相手の歯は約9割が伸び出してきます
  • 3.一番奥は、骨・神経・清掃のしにくさ・力の集中という点で、インプラントにとって条件の悪い場所です
  • 4.1本のために入れ歯を作ると、使わなくなる方が多いのが実情です
  • 5.前提が崩れたときが、本当に手を打つべきときです。2本目を失った、歯周病がある、片側でばかり噛んでいる──こうしたときは早めにご相談ください

歯科医院に行くと、何か治療を勧められるのではないかと身構えてしまう方もいらっしゃると思います。けれども、「いまは入れなくてよい、ただし半年ごとに噛み合わせを見ましょう」という答えも、立派な治療方針です。

大切なのは、いまのあなたのお口がどちらの状態にあるのかを、はっきりさせることです。

ご相談の流れ

  • 1.ホームページの予約フォーム、またはお電話でご予約ください
  • 2.レントゲンでお口全体を確認します(来院相談 5,500円)
  • 3.いまの噛み合わせの状態と、入れる必要があるかどうかをご説明します
  • 4.入れる場合は、選択肢と費用・期間・困る点をあわせてお伝えします

まずはメールでという方のために、院長が直接お答えする無料メール相談もご用意しています。どうぞお気軽にご相談ください。


参考文献

  • ・Käyser AF. Shortened dental arches and oral function. J Oral Rehabil. 1981;8(5):457-462.
  • ・Wolfart S, Müller F, Gerß J, et al. The randomized shortened dental arch study: oral health-related quality of life. Clin Oral Investig. 2014;18(2):525-533.
  • ・Reissmann DR, Wolfart S, John MT, et al. Impact of shortened dental arch on oral health-related quality of life over a period of 10 years — A randomized controlled trial. J Dent. 2019;80:55-62.
  • ・Fueki K, Baba K. Shortened dental arch and prosthetic effect on oral health-related quality of life: a systematic review and meta-analysis. J Oral Rehabil. 2017;44(7):563-572.
  • ・Craddock HL, Youngson CC, Manogue M, Blance A. Occlusal Changes Following Posterior Tooth Loss in Adults. Part 1. J Prosthodont. 2007;16(6):485-494.

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、特定の治療効果を保証するものではありません。治療の適応や結果には個人差があります。実際の診断・治療方針は、必ず歯科医師の診察を受けたうえでお決めください。

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イーストワン歯科本八幡

住所:千葉県市川市八幡3-19-1

京成八幡WESTCOURT 2F

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