「入れ歯を保険で作ったけど噛めない。また作り直したけどやっぱり合わない」こんなお悩みを抱えて当院にいらっしゃる50代60代の方は少なくありません。実は「何度作り直しても合わない」のにはちゃんとした理由があります。その問題を根本から解決できる方法をご存じない方がほとんどです。
この記事では保険の入れ歯の限界と私たちがご提案しているドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)との違いをお伝えします。
<この記事でわかること>
・保険の入れ歯が合わない根本的な理由
・ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)の仕組みと特徴
・保険の入れ歯との違いを一目でわかる比較表
・どんな方に向いているか、費用、よくある質問への回答
1、そもそも、なぜ保険の入れ歯は「合わなくなる」のか?
保険診療で入れ歯を作ること自体は間違いではありません。ただ何度作り直してもしっくりこないという方には必ず、その理由があります。大きく分けると3つ要因があります。
①保険診療の制約により精度にに限界がある
保険の入れ歯は材料、製作工程、治療回数が診療報酬の制約を受けます。使用できる素材はプラスチック(レジン)が基本で精密なかみ合わせ調整に費やせる時間にも限りがあります。もちろん腕の良い歯科医師、歯科技工士であれば保険の範囲内で丁寧に対応しますが、素材の特性上、経年劣化や変形は避けられません。これが装着直後は合っていても数年で合わなくなることの理由のひとつです。
②加齢によって顎の骨(歯槽骨)が変化する
歯を失った後、歯が支えていた顎の骨(歯槽骨)は少しづつ吸収されて形が変わってきます。これを「骨吸収」といいます。入れ歯は製作時のお口の形に合わせて作るものですから骨の形が変われば当然合わなくなります。特に総入れ歯や歯が少ない方の部分入れ歯は骨吸収を大きく受けます。
③クラスプ(金属のバネ)が残っている歯を傷める悪循環
保険の部分入れ歯は、残っている歯に「クラスプ」と呼ばれる金属のバネを引っ掛けて固定します。これが噛むたびに支えの歯に負担をかけ長期間使用すると支えていた歯が揺れてきたり、最悪の場合は歯を失ってしまうことがあります。歯を失うと今度はさらに広い範囲で入れ歯が必要になる。この悪循環に陥っている方が非常に多いのが現状です。
私の訪問歯科診療に携わった経験から長年、合わない入れ歯を使い続けた方の残っている歯がぐらついて噛めなくなっている状態を目の当たりにしてきました。もっと身体が健康な時にきちんと治療していればと思うことが何度もありました。入れ歯で不具合を感じたら歯医者さんで診てもらいましょう。
2,保険の入れ歯 VSドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)の違い
そもそもドイツ式入れ歯って何が違うの?という方のためにまず下記をご覧ください。
| 比較項目 | 保険の入れ歯 | ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯) |
| 固定方法 | 金属のバネ(クラスプ) | 二重冠構造で自分の歯に密着 |
| 見た目 | 金属が見える | 金属が見えない・自然 |
| 噛む力 | 天然歯の30〜40% | 天然歯の60〜80% |
| 残存歯への影響 | バネを引っ掛ける歯に負担 | 支える歯への負担は少ない |
| 修理・調整 | 比較的容易・安価 | 歯科技工士との連携が必要 |
| 費用 | 自己負担 数千円〜 | 自費診療(要相談 |
| こんな方に | まず試してみたい方 | 長期的にしっかり噛みたい方 |
費用の面ではドイツ式入れ歯の方が高くなりますが保険の入れ歯を何年もかけて何度も作り直してそのたびに支える歯を傷めていくことを考えると長期的にはドイツ式入れ歯の方が合理的なケースもあります。入れ歯を消耗品として何度も作り替えるのではなく長く使えるものをしっかり作るという考え方の転換がお口の健康を守る近道になります。
3,ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)とはどんな仕組みか
ドイツ式入れ歯とは正式にはテレスコープ義歯といいます。どのような構造なのか、こちらでわかりやすく説明します。
二重冠(にじゅうかん)構造という独自のしくみ
テレスコープ義歯の最大の特徴は二重冠構造です。残っている歯に内冠(ないかん)と呼ばれる金属の被せ物を被せ、その上から入れ歯側の外冠(がいかん)がお茶筒のようにぴったりと重なります。
この内冠と外冠が摩擦で固定される仕組みがガタつかない安定感と自分の歯に近いかみ心地を生み出します。
コーヌステレスコープとリーゲルテレスコープ
いくつかの種類のあるテレスコープ義歯の中で、コーヌステレスコープとリーゲルテレスコープについて説明します。
・コーヌステレスコープ
内冠と外冠の間の摩擦で入れ歯を固定するタイプです。
健康(神経を抜いていない)である歯が多い方向けです。
↓
・リーゲルテレスコープ
外冠にレバー(鍵)をかけて固定するタイプです。
神経を抜いている歯がある方向けです。
↓
・治療の流れ
ドイツ式入れ歯の治療は最初の診査と設計がとても重要です。
治療中は丁寧な段階を踏んで進めていきます。
・カウンセリング、診査:あなたのお悩みや不安などをお伺いします。そして現在のお口の状態、残存歯の状況、かみ合わせを詳しく確認します。
・治療計画のご提案:費用、期間、治療内容を詳しくご説明します。ご納得いただいてから進めます。
・仮の歯、仮の入れ歯の作製:支えの歯の形を整え仮の歯、欠損部の仮の入れ歯を作ります。
・精密な型どり、歯科技工士との連携:テレスコープ義歯のための精密な型どりをし歯科技工士と連携しオーダーメイドで作製します。
・装着、調整:装着後も丁寧にかみ合わせ等の調整を行います。
当院では信頼できる歯科技工士と密に連携しお一人おひとりの噛み合わせに合わせたオーダーメイドのドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を作製しています。どうせ合わないだろうと諦めていた方もまず、ご相談ください。
4,こんな方にドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)をお勧めします
すべての方にドイツ式入れ歯が最適かというと、そうではありません。ただ、以下に当てはまる方には特に向いていると感じています。
✓保険の入れ歯を何度作り直しても噛めない
✓入れ歯の金属バネが気になって笑えない、会話が怖い
✓インプラントは難しいと言われた
✓残っている歯をできるだけ長く守りたい
✓食事、旅行、会食を思いっきり楽しみたい
✓ご家族に気づかれたくない
一方でドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は残存歯(残っている自分の歯)が一定数必要です。歯が1本もない総入れ歯の方には自費の精密な総入れ歯をご提案する場合があります。まずはカウンセリングでお口の中の状態を確認させてください。
5,実際にドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)を選ばれた患者様のお声
<60代女性>
・治療前のお悩み:使用していた部分入れ歯がしゃべりづらい、噛みづらい
・治療後の変化:今までの締め付け感が一気に解消されました。これなら私の身体の一部となって永くお付き合いしてくれそうです。食事もちゃんと噛んで食べられマスクを外して堂々と外出できます。
<50代女性>
・治療前のお悩み:色々な歯医者さんで相談しても時間をかけて説明してくださる信頼できる先生に巡り合えませんでした。
・治療後の変化:初めての部分入れ歯でしたが見た目も美しく自分の歯のようなドイツ式入れ歯にして良かったです。
おふたりとも、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)に満足していただきました。
6,よくいただくご質問
Q.費用はどれくらいかかかりますか?
A.残っている歯の本数、状態、ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)の種類(コーヌステレスコープ/リーゲルテレスコープ)によって大きく異なります。まずはカウンセリングでお口の状態を拝見して上で、費用、期間をご説明いたします。ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)は保険の入れ歯より高額になりますが医療費控除の対象です。
Q.医療費控除は受けられますか?
A.はい。自費の入れ歯治療は医療費控除の対象となります。確定申告の際に申告することで一定の税金還付が受けられます。詳しくは国税庁のウェブサイト、税務署へご確認ください。当院のホームページの料金→医療費控除のご案内→シュミレーション→医療費控除計算機もご活用ください。
Q.治療期間はどのくらいかかりますか?
A.お口の状態により異なりますが、一般的にカウンセリングから装着まで6か月程度です。並行して行う必要がある治療(歯周病、虫歯治療など)がある場合はもう少しかかることもあります。詳しくはカウンセリングでお伝えします。
Q.インプラントと比べてどちらがよいですか?
A.どちらが「正解」かは患者様のお口の状態、骨の量、ご年齢、ライフスタイルなどによって異なります。当院ではインプラントの選択肢もご案内しています。まずはご相談ください。
まとめ
この記事でお伝えしてきたことを整理します。
・保険の入れ歯が合わなくなるのは素材の制約、骨の変化、クラスプの負担という3つの原因がある。
・ドイツ式入れ歯((テレスコープ義歯)は二重冠構造による安定した固定が特徴で見た目も自然。
・保険の部分入れ歯で目立つのが嫌な方、インプラントがむずしいと言われた方に特に向いている。
・自費診療のため費用はかかるが医療費控除の対象。長期的なコストと噛める幸せを考えれば合理的な選択肢。
保険の入れ歯しかないと思っていた。
インプラントは無理と言われ諦めていた。
そんな方にもう一つの選択肢があることを知っていただけたら嬉しく思います。
まずはカウンセリングであなたのお口の状態を一緒に確認させてください。
イーストワン歯科本八幡
住所:千葉県市川市八幡3-19-1
京成八幡WESTCOURT 2F
NEW
-
13.May.2026
-
【がんと診断されてか...「がんと言われた。治療が始まる前に、歯医者にも行っておい...11.May.2026
-
【保険の総入れ歯が外...食事のたびに総入れ歯が外れそうで、好きなものを食べること...06.May.2026
-
歯が1本でも残っている...もう歯を全部抜いて総入れ歯にするしかありませんね。残って...29.Apr.2026
-
【入れ歯安定剤を毎日...入れ歯安定剤を毎日、使ってしまっているそう感じながらも、...22.Apr.2026
-
保険の入れ歯が合わな...「入れ歯を保険で作ったけど噛めない。また作り直したけどや...15.Apr.2026
-
【鼻呼吸が健康を守る...普段、呼吸を意識することはあまりありません。しかし実は、...08.Apr.2026
-
【食事、おしゃべり、...入れ歯のせいで、諦めていることは何ですか?友人とのランチ...01.Apr.2026
CATEGORY
ARCHIVE
- 2026年05月3
- 2026年04月5
- 2026年03月4
- 2026年02月4
- 2026年01月3
- 2025年12月4
- 2025年11月4
- 2025年10月4
- 2025年09月4
- 2025年08月4
- 2025年07月5
- 2025年06月4
- 2025年05月4
- 2025年04月4
- 2025年03月4
- 2025年02月4
- 2025年01月3
- 2024年12月2
- 2024年11月4
- 2024年10月5
- 2024年09月4
- 2024年06月2
- 2024年05月3
- 2024年03月2
- 2024年02月1
- 2024年01月5
- 2023年12月1
- 2023年11月2
- 2023年10月2
- 2023年09月2
- 2023年08月3
- 2023年07月2
- 2023年06月2
- 2023年05月2
- 2023年04月2
- 2023年03月4
- 2023年02月3
- 2023年01月1
- 2022年12月1
- 2022年11月1
- 2022年10月1
- 2022年09月1
- 2022年08月4
- 2022年07月4
- 2022年06月3
- 2022年05月8
- 2022年04月3
- 2022年03月6
- 2022年02月7
- 2022年01月3
- 2021年12月2
- 2021年11月3
- 2021年10月2
- 2021年09月6
- 2021年08月5
- 2021年06月8
- 2021年05月15
- 2021年04月19
- 2021年03月19
- 2021年02月1
- 2020年10月3