【インプラントができないと言われた方へ ― ドイツ式入れ歯という選択肢】本八幡の歯科医師が解説します

query_builder 2026/07/20

「インプラントができない」と歯科医院で言われて、それきり治療をあきらめていませんか。奥歯の骨が少ない、糖尿病などの持病がある――理由はさまざまですが、インプラント以外にも噛み合わせを取り戻す治療法はあります。この記事では、インプラントが難しいと診断された方に向けて、ドイツ式のテレスコープ義歯という選択肢を、費用や治療期間、デメリットまで含めて詳しくご紹介します。


「一度できないと言われたのだから、もう治療法はないのだろう」と考えてしまう方は少なくありません。ですが実際には、インプラントができないという診断結果と、噛み合わせを改善する方法がないということは、必ずしもイコールではありません。まずはどのような選択肢があるのかを知ることから始めてみませんか?


「インプラントができない」と言われる主な理由


インプラント治療を相談した際に、「今の状態では難しい」と説明されるケースにはいくつかの共通点があります。ご自身を責める必要はまったくありませんので、まずは客観的な理由を整理してみましょう。


・奥歯を中心に骨の量が足りない場合


インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む治療のため、埋め込む部分に一定量の骨が必要です。特に奥歯の部分は骨の吸収が進みやすく、長期間歯を失ったままにしていたり、加齢によって骨が痩せていたりすると、骨が少ないと判断されることがあります。骨を増やす手術を追加すれば適応になる場合もありますが、身体への負担や治療期間の長さから、別の方法を選ぶ方も少なくありません。


・ 持病や全身の状態が理由になる場合


糖尿病やリウマチ、骨粗しょう症の薬を服用中など、全身の状態によってインプラントの外科手術がリスクを伴うと判断されることもあります。これはインプラントという治療法そのものが劣っているという意味ではなく、外科手術を伴う以上、体調や持病との兼ね合いで見送られる場合があるということです。持病があっても治療の選択肢がなくなるわけではなく、入れ歯であれば検討できるケースは多くあります。



「治療をあきらめる」ということではありません


インプラントができないと説明を受けたとき、まるで歯の治療自体を終わらせなければならないような気持ちになる方もいらっしゃいます。ですが、噛み合わせを整える方法はインプラントだけではなく、保険診療の入れ歯やブリッジ、そして自由診療の精密な入れ歯など、複数の選択肢があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、ご自身の生活や希望に合わせて比較していただくことが大切です。


家族を優先してきたあなたへ


これまで、ご自身の歯の治療よりも、ご家族の介護やお子さん・お孫さんのことを優先してこられた方も多いのではないでしょうか。気づけば歯がすり減り、人前で口を大きく開けて笑うことをためらうようになっていた。硬いものを避け、やわらかい食事ばかりを選ぶようになっていた。旅行や友人との会食に誘われても、食事のことを考えると気持ちが沈んでしまう――そんな毎日を過ごされてきた方にこそ、読んでいただきたい内容です。


他院で「インプラントは難しい」と言われた経験があると、歯の治療そのものに気持ちが向きにくくなることもあるかもしれません。ですが、噛み合わせや見た目を整える方法は、インプラント以外にも複数存在します。ここから先は、ご自身のペースで検討していただくための選択肢として読み進めてみてください。


ご家族のための時間を優先してきたことは、決して間違いではありません。ですが、これから先の時間を考えたとき、ご自身の歯のことにも少しずつ目を向けていただければと思います。しっかり噛めるようになれば、旅行先での食事や、友人・ご家族との会食も、これまでとは違った気持ちで楽しめるようになるかもしれません。人前で口元を気にせず笑えることは、日々のちょっとした自信にもつながります。


インプラント以外にも治療法があります


歯を失った場合の治療法には、大きく分けて「保険診療」と「自由診療」があります。それぞれに特徴があるため、公平に整理しておきます。


保険診療の入れ歯・ブリッジという選択肢


保険診療の部分入れ歯(クラスプ義歯)や、両隣の歯を土台にするブリッジは、費用を抑えられる点が特徴です。一方で、金属のバネが見える、周囲の歯を削る量が多い、耐久性が自由診療の入れ歯に比べて限られるといった面もあります。まずは保険診療の選択肢を知った上で、ご自身に合う治療法を比較検討することをおすすめします。


自由診療「ドイツ式テレスコープ義歯」という選択肢


ドイツ発祥のテレスコープ義歯は、残っている歯に金属の内冠をかぶせ、その上に入れ歯側の外冠をはめ込む二重構造の精密義歯です。バネを使わずに入れ歯を固定する仕組みのため、見た目にバネが目立ちにくく、噛んだときの安定感が得やすいという特徴があります。入れ歯を取り外して洗浄できる点は一般的な入れ歯と同じですが、内冠と外冠の適合精度(フィット感)が高いほど、装着時のがたつきが少なくなる傾向があります。


インプラントのように顎の骨に手術を行う治療ではないため、骨の量が少ない方や、持病により外科手術を避けたい方の選択肢として検討されることがあります。ただし、支えとなる歯(支台歯)の本数や状態、噛み合わせによって適応できるかどうかは一人ひとり異なるため、実際に診察した上での判断が必要です。


精密義歯(入れ歯)としての位置づけ


テレスコープ義歯は、いわゆる「精密義歯(入れ歯)」に分類される入れ歯の一種です。内冠・外冠それぞれの型取りと調整を細かく重ねることで適合度を高めていく点が、一般的な入れ歯との違いになります。見た目の面でも、人工歯の色や歯ぐきの形状を天然の歯に近づけられるよう調整するため、装着していることが分かりにくい仕上がりを目指せる点が特徴です。ただし、適合の精度や見た目の仕上がりには技工作業の工程数が関わるため、保険治療の入れ歯と比べて製作に時間がかかる傾向があります。





コーヌステレスコープ義歯:健康な歯が比較的残っている方向け






レジリエンツテレスコープ義歯:残っている歯が2,3本と少ない方や残っている歯が弱い方向け


イーストワン歯科本八幡がご提案するテレスコープ義歯


当院(千葉県市川市・本八幡駅近く)では、噛み合わせと欠損補綴(ほてつ)を重視した診療を行っており、他院でインプラントが難しいと言われた方のご相談をお受けしています。インプラント以外の選択肢を探している方の受け皿になればと考え、テレスコープ義歯を専門的に手がけています。


噛み合わせを整える治療は、入れ歯そのものの精度だけでなく、残っている歯の状態や噛む力のかかり方をどう設計するかによって仕上がりが変わります。当院では、精密義歯としてのテレスコープ義歯に加え、見た目にこだわりたい方向けのセラミックの被せ物など、口腔内の状態に応じた組み合わせをご提案しています。インプラントについても、状態によっては選択肢としてご案内することがあり、どちらか一方に偏ることなく、比較したうえで納得して選んでいただけるよう心がけています。



費用の目安(自由診療)


テレスコープ義歯は自由診療となり、健康保険は適用されません。当院の目安は以下のとおりです。


- 部分入れ歯:132万円〜396万円程度
- 総入れ歯(上下):2,398,000円

※仮歯、仮の入れ歯含む

歯の残存本数や設計、使用する素材によって金額は変動します。カウンセリング時に、口腔内の状態を確認したうえで具体的なお見積もりをご案内しています。


治療期間の目安


精密な型取りと技工作業が必要なため、カウンセリングから装着まで、一般的な入れ歯よりも時間がかかる傾向があります。症例によって異なりますが、診断から完成まで数ヶ月から1年程度を見込んでいただくことが多く、通院回数も複数回にわたります。詳しい期間はお口の状態によって変わるため、診察時に個別にご説明します。


知っておいていただきたいデメリット・リスク



良い面だけでなく、事前に知っておいていただきたい点もあります。


- 残っている歯が3,4本と少ない場合は総入れ歯に近い構造になる場合があり、慣れるまでに一定の期間がかかることがあります。


- 支台歯となる歯を削る処置が必要です。歯の神経を残せるケースが多いですが、歯の状態によっては神経の処置が必要になる場合もあります。


- 自由診療のため保険診療に比べて費用負担が大きくなります。


- 入れ歯である以上、天然の歯とまったく同じ感覚にはならない場合があります。


- 定期的なメンテナンスを怠ると、虫歯や歯周病、噛み合わせのずれが生じることがあります。

これらを踏まえたうえで、ご自身の生活スタイルや希望に合うかどうかを一緒に確認していきたいと考えています。


こんな方に検討していただきたい治療です


以下のような状況に当てはまる方は、テレスコープ義歯が選択肢の一つになり得ます。

- 他院でインプラントは難しいと言われた方


- 骨の量や持病を理由に外科手術を避けたい方


- 保険の入れ歯ではしっかり噛めず、食事を楽しめていない方


- 入れ歯のバネが見えることや、見た目の自然さが気になる方


- しっかり噛んで食事や会話を楽しみたい方



一方で、支台歯の状態によっては適応が難しい場合や、他の治療法のほうが適している場合もあります。ご自身の状態を判断するためにも、まずは口の中を見せていただいたうえでの診断が必要です。


よくいただくご質問


Q:保険の入れ歯とは何が違うのですか


A:保険の入れ歯は費用を抑えられる一方、バネの見た目や安定感において自由診療の入れ歯に及ばない面があります。テレスコープ義歯は自由診療となる分、内冠・外冠による固定方式で安定感を高め、見た目にも配慮した設計が可能になります。どちらが適しているかは、残っている歯の本数や噛み合わせ、ご希望によって異なります。


Q:インプラントができる状態に戻ることはありますか


A:骨を増やす治療などにより、時間をかければインプラントが可能になる場合もあります。ただし、身体への負担や治療期間、費用を考慮したうえで、入れ歯を選ばれる方も多くいらっしゃいます。どちらが良い・悪いということではなく、ご自身の状況に合わせて選んでいただく治療法のひとつとして捉えていただければと思います。


Q:奥歯だけ入れ歯にすることはできますか


A:奥歯のみを失っている場合でも、部分入れ歯やブリッジ、テレスコープ義歯など、部分的な補綴として検討できる場合があります。奥歯は噛む力がかかりやすい部位のため、残っている歯の状態や噛み合わせを踏まえた設計が必要です。診察のうえで、適した方法をご提案します。


まずはご相談から始めてみませんか


歯のことは気になっていても、忙しさや家族のことを優先して、つい後回しにしてしまう方が多いように感じます。ですが、しっかり噛めるようになることは、これからの食事や会話、外出の時間をご自身のために取り戻す一歩にもなります。

当院では、治療方針を決める前にまずカウンセリングの時間を設け、現在の口内の状態や生活での困りごとを伺ったうえで、インプラント・入れ歯を含めた複数の選択肢をご説明しています。レントゲンやお口の中の状態を確認したうえで、テレスコープ義歯が適応できるかどうか、費用や治療期間の目安も含めて具体的にお伝えします。

他院でインプラントを断られたという方、保険の入れ歯では噛みにくいと感じている方も、まずは現在の状態を確認させてください。

ご予約はホームページまたはお電話から承っています。

ご家族のことを優先してこられた時間を、これからは少しずつご自身のためにも使っていただけるよう、当院がその選択肢のひとつになれば幸いです。

ご自身のペースで、次の一歩を踏み出していただければと思います。

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イーストワン歯科本八幡

住所:千葉県市川市八幡3-19-1

京成八幡WESTCOURT 2F

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