【入れ歯が合わず、やわらかい物しか食べられない方へ|噛める入れ歯という選択肢】市川市の歯科医師が解説

query_builder 2026/08/19

入れ歯が合わず、やわらかい物ばかり選んでいませんか?噛めない状態が続くと、栄養のかたよりや飲み込む力の低下につながることが指摘されています。この記事では、合わない入れ歯がお体に与える影響と、保険・自費それぞれの入れ歯の選択肢、費用・治療期間・リスクの目安をご説明します。


食べ物のほうを、入れ歯に合わせていませんか?


「お肉は繊維が残るからやめておこう」
「おせんべいは割れそうで怖い」
「外食は、やわらかいメニューがあるお店だけ」

いつのまにか、食べたい物ではなく 「今の入れ歯で食べられる物」から献立を決めていませんか?

多くの方が、健康のためにサプリメントを飲んだり、体に良いと言われる食品を選んだりされています。それはとても大切なことです。けれども、噛める状態が整っていないと、せっかく選んだ食べ物を十分に活かしきれません。 食事は「何を食べるか」と同じくらい、「どう噛んで飲み込むか」が関わってきます。

「痛くないから」と、そのままにしていませんか?


合わない入れ歯とのお付き合いが長い方ほど、不便に慣れてしまいます。

・痛いところがあると、無意識にその側で噛まなくなる
・外れやすいので、口を大きく開けて笑わなくなる
・人と食事に行くのが億劫になり、会食や旅行の誘いを断るようになる


ご家族の介護やお孫さんのお世話を優先され、ご自分のお口のことは何年も後回し——そんな方が、当院にもたくさんご相談にみえます。痛みがないことは「問題がない」という意味ではありません。 噛めていない状態が静かに続いているケースは少なくありません。


噛めない期間が続くと、起こりやすいこと


歯がない、あるいは合わない入れ歯で十分に噛めない状態が長く続くと、次のような点が指摘されています。


1. 栄養がかたよりやすくなる
やわらかい物は炭水化物中心になりがちです。肉・魚・野菜など噛みごたえのある食品が減ると、たんぱく質やビタミン、食物繊維が不足しやすくなります。

2. 力を入れる動作がしづらくなる
立つ、座る、荷物を持つといった動作では、上下の歯を接触させて力を支えています。噛み合わせが安定していないと、踏ん張りがきかないと感じる方がいらっしゃいます。

3. お口まわりの機能が衰えやすくなる
やわらかい物ばかりが続くと、舌や頬を使う機会が減ります。飲み込む力の低下は誤嚥性肺炎のリスクと関連があると指摘されており、噛む機能を保つことの大切さが言われています。

4. 全身の健康との関わり
噛むことと脳の血流や認知機能との関連については、さまざまな研究が進められています。入れ歯を作れば病気を防げる、という意味ではありませんが、噛める状態を保つことは、これからの生活を支える土台のひとつです。


「健康寿命」という考え方


厚生労働省が公表している数字に、平均寿命と並んで 健康寿命 というものがあります。健康寿命とは、日常的・継続的な医療や介護に頼らず、ご自身の心身で自立した生活を送れる期間のことです。

最新の公表値(令和4年/2022年)では、次のようになっています。



健康寿命 平均寿命
女性 75.45歳 87.09歳 約11.6年
男性 72.57歳 81.05歳 約8.5年

※厚生労働省の公表値(令和4年)。健康寿命はおおむね3年ごとに算出されています。


この差の期間は、何らかの手助けを必要としながら過ごす年月にあたります。 女性で約11年半。決して短くはありません。

老後の時間を、食べたい物を食べ、人と笑って過ごす時間にしたい。そのために整えられることのひとつが、しっかり噛める入れ歯です。


こんなサインは、入れ歯を見直す目安です


ひとつでも当てはまる場合は、一度ご相談ください。

・やわらかい物を選んで食べることが習慣になっている
・硬い物を噛むと痛い、または痛くなりそうで避けている
・食事中や会話中に入れ歯が動く・外れる
・入れ歯安定剤が手放せない
・バネ(クラスプ)をかけている歯がぐらついてきた
・前より食事の時間が長くなった、飲み込みにくい
・人前で笑うとき、口元を手で隠している
・作り直しても、また合わなくなるのを繰り返している


入れ歯には、いくつかの選択肢があります


入れ歯は大きく分けて次のような種類があります。それぞれに向き・不向きがあり、どれが優れているというものではありません。 お口の状態とご希望に合わせて選びます。

種類  特徴 ご注意いただく点 費用の目安
保険の入れ歯 費用の負担が小さく、期間も比較的短い。修理や調整がしやすい 床が厚く違和感が出やすい。バネをかけた歯に負担がかかる 保険適用自己負担は数千円〜1万数千円程度/負担割合・本数により異なります)
ノンクラスプデンチャー 金属のバネが見えず、見た目が自然 樹脂のたわみで支えの歯に負担がかかることがある。素材の性質上、修理や調整に制限がある 自由診療(診察のうえご案内します)
金属床の入れ歯 床が薄く、食べ物の温度が伝わりやすい。装着感が軽い 金属を使用するため費用がかかる。バネを使う設計 自由診療(診察のうえご案内します)
テレスコープ義歯(ドイツ式) バネを使わず、残った歯にかぶせた内冠と入れ歯の外冠が重なって固定される設計。安定性を重視した構造 支えとなる歯を削る必要がある。費用が高額。装着後も定期的な管理が必要 自由診療(下記参照)


テレスコープ義歯(ドイツ式入れ歯)について


当院では、残っている歯をできるだけ活かす設計として、テレスコープ義歯をご提案しています。バネで引っかけるのではなく、残った歯にかぶせた内冠と、入れ歯側の外冠が重なり合うことで支える構造です。





■ 費用の目安(税込・自由診療)


・165万円〜412万円(片顎・種類と支えとなる歯の本数により異なります)



■ ご相談・検査の費用

・来院でのご相談:5,500円(パノラマレントゲン撮影を含みます/治療費には含まれません)
・精密検査:33,000円(テレスコープ義歯治療をお受けになる場合は、治療費に含まれます


■ 治療期間の目安

お口の状態により異なりますが、精密検査から完成まで数か月かかります。むし歯・歯周病の治療や、歯の根の治療が必要な場合は、そのぶん期間をいただきます。


■ リスク・副作用


・支えとなる歯を削る必要があります
・完成後、慣れるまで違和感や発音のしにくさを感じることがあります
・支えとなる歯がむし歯や歯周病になると、修理や作り直しが必要になる場合があります
・顎の骨がやせてくると、調整や裏打ちの修理が必要になります
・自由診療のため費用のご負担が大きくなります(医療費控除の対象となる場合があります)
・装着後も、定期的な調整とお手入れが欠かせません
・お口の状態によっては適応とならない場合があります。適応は診察・検査のうえ慎重に判断しています



よくあるご質問


Q. 何本か歯が残っていますが、抜いて総入れ歯にするしかないと言われました。
A. 残っている歯の状態によっては、その歯を支えとして活かせる場合があります。まずは検査で、残せる歯があるかどうかを確認いたします。

Q. インプラントはできないと言われました。
A. 骨の量や全身のご状態でインプラントが難しい場合でも、入れ歯での対応をご検討いただけます。手術を伴わない方法をご希望の方にもご相談いただいています。


Q. 治療中、歯がない期間はありますか?
A. 仮の入れ歯をお使いいただきながら進めますので、見た目や食事に配慮しながら治療できます。


まずは、今のお困りごとをお聞かせください


「もう歳だから」「今さら作り直しても」とおっしゃる方は多くいらっしゃいます。けれども、これから先の時間を、何を食べて、誰と過ごすか。 そこに関わるのがお口の状態です。

今の入れ歯のどこが合わないのか、残っている歯をどう活かせるのか。まずはその一点だけでも、確かめにいらしてください。ご予約はホームページ、またはお電話で承っております。


※本記事でご紹介したテレスコープ義歯・自費の入れ歯は自由診療(保険適用外)です。治療の経過や期間には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。適応の可否は診察・検査のうえで判断いたします。掲載の費用は本記事作成時点のもので、変更となる場合があります。

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イーストワン歯科本八幡

住所:千葉県市川市八幡3-19-1

京成八幡WESTCOURT 2F

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