【総入れ歯が合わない・外れる方へ】上下顎同時印象法という選択肢

query_builder 2026/08/03

歯が1本もない、根だけ数本残っている。そんな状態でも、噛める総入れ歯をつくることはできます。イーストワン歯科本八幡では、上下同時に型を採る「上下顎同時印象法」による自費の総義歯をご用意しています。費用・期間・リスクまで正直にお伝えします。


「やわらかい物しか食べられない」その毎日を、当たり前にしないでください


お子さんの世話、親御さんの介護、仕事。ずっと誰かのために時間を使ってきて、気づけばご自分の歯だけが後回しになっていた——そんな方が、当院にはたくさんいらっしゃいます。

痛みが出るたびに、その場をしのぐ治療を重ねてきた。そのうち歯が1本、また1本と減っていき、今はもう、ほとんど残っていない。

そうなると、日常のあちこちが少しずつ窮屈になっていきます。


・お肉やお漬物を避けて、やわらかい物ばかり選んでしまう
・友人との会食や旅行の誘いが、楽しみではなく憂鬱になる
・写真を撮るとき、つい口元を手で隠してしまう
・声がこもる、話しづらい、笑い声を我慢する
・入れ歯が動くのが怖くて、人前で食事ができない


「歳だから仕方ない」と、ご自分に言い聞かせてこられたかもしれません。でも、噛めないこと、笑えないことは、年齢のせいだけではありません。お口の状態に合った義歯があるかどうかで、その後の暮らしは大きく変わります。


入れ歯が外れる・痛いのは、

あなたの慣れが足りないからではありません


「入れ歯が合わないのは、慣れていないだけ」「使っているうちに馴染むから我慢して」——そう言われた経験のある方は少なくありません。

たしかに、新しい入れ歯には慣れる時間が必要です。これは自費でも保険でも同じです。ただ、何か月経っても外れる、しゃべると浮く、特定の場所がいつも痛い、という状態が続いているなら、それは慣れの問題ではなく、義歯そのものがお口と噛み合わせに合っていない可能性があります。

そして大切なのは、これはご自身の努力不足ではないということです。総入れ歯は、支えになる歯が1本もない状態で、噛む力を歯ぐきだけで受け止める装置です。だからこそ、どう設計し、どう型を採るかで結果が変わります。


そもそも総入れ歯は、何を支えに落ちないのか


「支える歯がないのに、どうして外れないの?」と、よく質問をいただきます。総入れ歯は、大きく3つの力で安定しています。


1. 唾液による吸着(ウォーターフィルム)


2枚のガラス板の間に水を1滴たらして重ねると、ぴたりとくっついて簡単には離れません。これと同じ現象が、入れ歯の床(しょう=ピンク色の歯ぐき部分)と粘膜の間で起きています。

この吸着が効くには、入れ歯の内側の面が粘膜の形にぴったり沿っていることが必要です。わずかな隙間があるだけで、空気が入って吸着は弱まります。型取りの精度が、そのまま安定に直結する理由がここにあります。

2. お口まわりの筋肉


唇、頬、舌。入れ歯は、これらの筋肉に囲まれた中で使われます。筋肉の動きとぶつかる位置に入れ歯の縁があると、話すたび、飲み込むたびに押し出されてしまいます。逆に、筋肉の動きと調和した形なら、筋肉が入れ歯を押さえてくれる側に回ります。

3. 上下の噛み合わせのバランス


見落とされがちですが、これが最も大きな要素のひとつです。噛んだときに片側だけ強く当たれば、その反対側は必ず浮きます。上下の歯が同時に、均等に当たるように並んでいるかどうかで、食事中の安定はまったく違ってきます。

つまり総入れ歯は、「上の入れ歯」「下の入れ歯」を別々に仕上げる装置ではなく、上下ひと組で機能する装置だということです。


当院の総入れ歯|上下顎同時印象法という考え方


当院では、院長が師事している稲葉繁先生が考案された「上下顎同時印象法(じょうげがくどうじいんしょうほう)」による総義歯を製作しています。


上下を、噛んだ状態のまま同時に型取りする


多くの歯科医院では、上の型、下の型をそれぞれ採り、その後で噛み合わせを記録します。上下顎同時印象法では、上下の型取りと噛み合わせの記録を同時に行います。

なぜ同時なのか。人のお口は、口を開けているときと、実際に噛んでいるときとで、粘膜も筋肉も形が変わるからです。実際に噛んだ状態で型を採ることで、「使っているときの形」に近い状態を記録することを目指します。

先ほどお伝えした3つの支え——吸着・筋肉・噛み合わせのバランス——を、バラバラにではなく、ひとつの工程の中でまとめて記録していく方法だとお考えください。


唇の形まで、一緒に記録する


同時印象法では、唇の形も一緒に採ります。前歯がどのくらい出ているか、口元がどう見えるか。これは見た目だけの話ではありません。唇や頬とぶつからない歯の位置は、そのまま外れにくさにもつながります。


前歯の位置は、時間をかけて一緒に決めます


完成までの過程では、歯並び、歯の色、口元とお顔全体のバランス、噛み合わせを、患者さまと一緒に確認しながら進めます。

特に前歯の位置は、数ミリ違うだけでお顔の印象が変わります。ここは急がず、鏡を見ていただきながら、ご納得いただけるまで調整します。「昔の自分の口元に近づけたい」といったご希望も、遠慮なくお伝えください。


保険の総入れ歯と、自費の総入れ歯。どう選べばいいか


「自費でないとダメなのか」と気にされる方がいますが、そんなことはありません。それぞれに向き不向きがあります。公平に整理します。


保険適用の総入れ歯

・費用の自己負担が抑えられる
・全国どこの歯科医院でも作れ、修理や作り直しがしやすい
・使用できる材料と製作工程に決まりがあるため、床が厚めになりやすく、熱の伝わり方や装着感に制約が出ることがある
・まず入れ歯を使ってみたい方、費用を優先したい方に適しています


上下顎同時印象法による総義歯(自費)

・上下同時の型取りと噛み合わせの記録を重視した設計
・前歯の位置や口元の見え方まで相談しながら決められる
・自由診療で、治療期間も長め(約6か月)
・「これまで何度作り直しても合わなかった」「見た目も含めて納得したい」という方に向いています


インプラントを併用する方法


・顎の骨の状態やご病気の有無によっては適応にならない場合があります

・ご希望があれば、適応かどうかも含めて診断でお伝えします


どれが優れているという話ではなく、ご希望と、お口の状態と、ご予算の3つで決まります。当院では、保険の総入れ歯をお選びいただくことももちろん可能です。


こんなサインがあれば、一度ご相談ください


ひとつでも当てはまる方は、義歯か噛み合わせの見直しで変わる可能性があります。


・食事中に入れ歯が動く、浮く、落ちてくる
・入れ歯安定剤が手放せない
・同じ場所がいつも痛くて、そこを避けて噛んでいる
・前歯で噛み切れず、奥歯にずらしてから噛んでいる
・話しづらい、発音がしにくい、声がこもると言われる
・口元にしわが増えた、顔が下がった気がする
・何度も調整に通ったが、結局よくならなかった
・「作り直すしかない」と言われたが、また同じになる気がして踏み切れない


費用・治療期間・リスクについて(自由診療)


上下顎同時印象法による総義歯は自由診療(保険適用外)です。ご検討いただくうえで大切な情報ですので、正直にお伝えします。


治療期間の目安:約6か月

費用の目安:総入れ歯 2,398.000円(税込)


※お口の状態、使用する材料、必要な前処置により変わります。実際の費用は診査・診断のうえでご提示します。


<症例>








症例の費用例:上下の総義歯で 2,035,000円(2021年の治療当時の価格)
※現在は価格が変更となっている場合があります。実費は診断後にご案内します。



リスク・副作用として、あらかじめご理解いただきたいこと

・入れ歯の出し入れには練習が必要で、慣れるまでに時間がかかります
・装着当初は、発音のしにくさ、違和感、粘膜の痛みが出ることがあります
・完成後も調整のための通院が必要です
・落としたり強い力が加わったりすると、破損することがあります
・顎の骨や歯ぐきは年月とともに変化するため、定期的な調整や、将来的な作り直しが必要になる場合があります
・毎日の洗浄を怠ると、口臭や粘膜の炎症の原因になることがあります
・自由診療のため、治療費は全額自己負担です(医療費控除の対象となる場合があります。詳しくは所轄の税務署にご確認ください)
・お口の状態によっては、この方法が適さないと判断する場合があります


よくあるご質問


Q. 歯が数本だけ残っています。総入れ歯になりますか


A. 残っている歯の状態によります。歯が残せる場合は、その歯を支えに使う部分入れ歯(テレスコープ義歯など)をご提案できることもあります。まずは診査でご相談ください。

Q. 今使っている入れ歯を持って行ってもいいですか。

A. ぜひお持ちください。今の入れ歯のどこが合っていないかは、多くの情報を教えてくれます。

Q. 通院回数はどのくらいですか。

A. 型取り、噛み合わせの確認、試適、完成、調整と段階を踏むため、複数回の通院が必要です。おおよその回数は診断時にお伝えします。

Q. 途中で見た目が気に入らなかったら、変更できますか

A. 完成前に、歯並び・色・口元のバランスを確認していただく段階があります。そこでご納得いただいてから先に進みますので、遠慮なくお伝えください。

Q. 遠方からでも通えますか。

A. 通院いただける範囲かどうかも含めて、ご相談の際に一緒に検討します。


Q. 相談だけでもいいですか。

A. もちろんです。その場で治療を決めていただく必要はありません。


まずは、お話を聞かせてください


総入れ歯は、装置を作って終わりの治療ではありません。どんなものを食べたいのか、どんな場面で笑いたいのか。それを伺うところから始まります。

「もう歳だから」「今さら遅い」と、ご自身の希望に蓋をしてこられた方こそ、一度お話を聞かせてください。診査のうえで、選択肢、それぞれの費用・期間・リスクを正直にご説明します。そのうえで、ご検討いただければ十分です。

ご相談のご予約は、ホームページの予約フォーム、またはお電話で承っております。



※本記事でご紹介した上下顎同時印象法による総義歯は自由診療(保険適用外)です。治療効果には個人差があり、すべての方に同じ結果をお約束するものではありません。適応の可否、費用、期間は診査・診断のうえで決定します。掲載している費用は治療当時のもので、現在の価格と異なる場合があります。

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イーストワン歯科本八幡

住所:千葉県市川市八幡3-19-1

京成八幡WESTCOURT 2F

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